フレンチランチ、ワイン | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

3月のある休日、彼女と丸の内のフレンチでランチの約束。

 

ランチの前にお買い物。

日比谷側から丸の内仲通りに入る。

休日なのでホコ天になっている。

 

まず向かったのは、エノテカ丸の内店。

入居する「国際ビル」の建て替えにより3月末で閉店となり、3月中は割引セールを実施中。

 

家飲み用のワインを買おうと思っていたが、既に棚はガラガラで品数がとても少なくなっている。

買うのを諦め、馴染みのソムリエとお話しすることに。

お隣の一保堂は「新丸ビル」に移転したが、エノテカ丸の内店は完全に閉店となり、移転出店の計画は無いとのこと。

 

次のお店に向かう。

晴天の休日の正午だが、ホコ天の丸の内仲通りには何故か人の姿が殆ど無い。

 

「ブリックスクエア」まで来ると、急に人が増えてきた。

増えただけでなく、『ラ・ブティック・ドゥ・ジョエル・ロブション』のレジには長い列。

ここでパンを買うのも諦める。

 

中庭では早咲きの桜が開花し緑も濃くなって、つい先日まで殺風景だった庭が急に明るくなった。

 

「丸ビル」のマルキューブでは、スタイリスト小沢宏が運営するセレクトショップ「エディストリアル ストア(EDISTORIAL STORE)」による”Live Stock Market”が開催されている。

有名アパレルメーカーが抱えるデッドストックを小沢氏が選別し、新しい価値を与えて販売する催し。

 

マルキューブに面した人気のレストラン・カフェ、『ザ・フロント・ルーム』には今日も入店待ちの長い列。

そのほとんどが女性客。

 

「丸ビル」は早くから警備ロボットを導入している。

導入当初は皆さん立ち止まって見ていたが、今では気にする人は全くいない。

 

地下の専用通路を通り、「丸ビル」から「新丸ビル」に移動。

 

次の目的の場所は「新丸ビル」の地下のショップ。

 

いつの間にかカレー屋さんが出来ている。

『スパイス・シアター』は五日前にオープンしたばかりとのこと。

 

『ラ・ブティック・ドゥ・ジョエル・ロブション』で買えなかったので、『ポワン・エ・リーニュ』でパンを購入。

右の長い列は、店の奥にあるレストランへの入店待ち。

ディナーは予約来るが、ランチは予約不可なのだ。

パンの購入客は左側から入店できるので、待ち時間無し。

 

次に立ち寄ったのは、京都の一保堂茶舗。

ここは「国際ビル」から移転したばかりの新店舗。

普段使いの茶葉を購入。

 

予約時間が近付いたので、ランチのお店がある「丸の内テラス」に向かう。

 

彼女と待ち合わせているお店は、『エスプリ・ド・タイユヴァン』。

パリのグラン・メゾン、『ル・タイユヴァン』の料理をカジュアルに楽しめるお店だ。

(『エスプリ・ド・タイユヴァン』は残念なことに6月30日に閉店。現在は空き店舗となっています。)

 

ウォークインセラーには『ル・タイユヴァン』厳選のフランス・ワインがずらりと並ぶ。

彼女が到着する前に、店長の花井さんと相談しながら今日のボトルを選ぶ。

 

何時もはブルゴーニュを選んでいるので、今日は趣向を変えてローヌを選んだ。

ところが彼女が到着し、飲みたいブルゴーニュ・ワインがあるというので、変更。

 

予約しているカンター席に座ると、今日の料理を選ぶ。

左側は、メイン料理にスープ、パン、コーヒーが付いたランチメニュー。

右側はコース料理で、Aコースはメイン料理にスープ、パン、オードブル、デセールが付いたもの。

Bコースは、Aコースのメイン料理が二皿になったもの。

 

何時ものとおり、メイン二皿のフルコースを選ぶ。

 

先ずは冷えたスパークリングワインで乾杯。

 

チリのコンチャ・イ・トロのワイナリー、マイカス・デル・リマリが造る、エスパス・オブ・リマリ、ブリュット。

キレの酔い辛口のスパークリング。

セパージュは、シャルドネ87%、ピノ・ノワール13%。

 

本日のスープは、牛蒡のヴルーテ。

 

牛蒡の臭みは全く無く、濃厚な味わいの滑らかなヴルーテ。

 

自家製のパンが届く。

このパンが美味いのだ。

 

彼女と過ごす、丸の内の楽しい午後は続きます。