フレンチディナー、ワイン飲み放題 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

3月のこと、ちぃさんと丸の内のフレンチ、『エリックス バイ エリック・トロション』で過ごす楽しい夜の続き。

ここは、フランスの人間国宝と称されるM.O.F.(国家最優秀職人賞)に輝くエリック・トロション氏の名を冠するお店。

 

今夜はシャンパーニュ・ディナー。

一本目のトリュドン、アンブレマティス、二本目のパイパー・エドシック、エッセンシエル、エクストラ・ブリュットに続き、三本目を抜栓。

 

ランソン、ブラックラベル、ブリュット。

1760年設立の由緒あるメゾンで、二代目がマルタ騎士団の騎士であったことから、マルタ騎士団のエンブレムである赤い十字架のモチーフがエチケットに記されている。

 

柑橘系の爽やかな香り。

フレッシュな果実味と活き活きとした酸が印象的で、後味には炒ったナッツやブリオッシュのニュアンス。

セパージュは、ピノ・ノワール50%、シャルドネ35%、ピノ・ムニエ15%。

10のヴィンテージのワインがブレンドされ、瓶内熟成期間は36ヶ月以上と長い。

 

ポワソンは、本日の旬魚。

今日の魚は真鯛。

ソースは、真鯛のジュを加えたブールブラン。

 

付け合わせは、インゲン、スナップエンドウ、ブロッコリー。

 

パリッと焼かれた皮が香ばしい。

身はジューシーで美味い。

 

ポワソンと共に、シャンパーニュが進む。

 

ヴィアンドに合わせ、赤ワインも飲むことに。

 

ソムリエの菅原さんに相談して選んだのは、ロワール、トゥーレーヌのジャン・モーリス・ラフォーが造る、シノン・ルージュ、クロ・ディゾレ、2021年。

3haの畑では1938年以前に植樹されたぶどうが今も維持されている。

 

ラズベリーやレッドチェリーなどの赤系果実の香り。

しっかりとした果実味とタンニンを持ち、スミレやバラのニュアンスも。

ぶどうはカベルネ・フラン100%。

ぶどう栽培はオーガニックで、認証マークのABとユーロリーフが付いている。

 

ヴィアンドは、蝦夷鹿、蕗の薹、菜の花。

大好きな蝦夷鹿が嬉しい。

 

部位は内腿、この焼き色が食欲を誘う。

焦がしバターと花山椒と蝦夷鹿のジュのソース。

 

添えられているのは、菜の花のフリット。

 

菜の花のピューレ。

 

蕗の薹の合わせ味噌。

苦みに春を感じ、良い味変になる。

 

樹齢の高い樹のぶどうで造られた複雑なストラクチャーが蝦夷鹿に良く合う。

 

食後は再び、ランソン、ブラックラベル、ブリュット。

 

デセールは三種盛り。

 

このプリンが美味いのだ。

 

チーズケーキの上には、オレンジピールのコンフィチュール。

添えられているのは、パッションフルーツのソース。

 

そして、生チョコレート。

 

スイーツが苦手なちぃさんも何時もは少しは食べるのだが、今夜はお腹がいっぱいとのことでそのまま私の前に。

美味しいスイーツを二人前食べる幸せ。

 

今夜飲んだシャンパーニュのミュズレ。

左の二つは持っているが、一応持ち帰ることにする。

 

外は夜の帳に覆われ、東京駅丸の内駅舎が明るく輝く。

 

ソムリエの菅原さんに見送られ、満腹満足で店をあとにする。

仲良しの大塚店長が今日はお休みだったのは残念。

 

エレベーターを使わずに、何となくエスカレーターで地下まで下る。

「新丸ビル」から地下道を通り、「丸ビル」へ。

 

向かったのは、「富澤商店」。

ここでレンズ豆を買いたかったのだ。

 

見ていると美味しそうな食材や面白い調味料があるので、ついつい色々買ってしまう。

 

今夜も食べ過ぎ飲み過ぎ。

『エリックス バイ エリック・トロション』の料理とワインは質が高く大満足。

ちぃさんと過ごす、丸の内の素敵な夜でした。