早めのお誕生日のお祝いは素敵にフレンチで、Dining 33、麻布台ヒルズ 3 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

昨年12月のこと、ちぃさんと「麻布台ヒルズ」の『Dining 33』で過ごす素敵な夜の続き。

ここは三國清三シェフがプロデュースする”グランビストロ”。

 

シャンパーニュのペリエ・ジュエ、グラン・ブリュットを飲み干すと、赤ワインを抜栓。

 

ドメーヌ・ローラン・コンビエが造る、クローズ・エルミタージュ、キュヴェ・エル、2021年。

とても綺麗な果実味と活き活きとしたタンニンが上手く調和し、余韻は長い。

重過ぎず、洗練されたボディ。

ぶどうはシラー100%、栽培はオーガニック。

 

ヴィアンドに合わせ、フォカッチャの次に出されたのはバゲット。

 

ヴィアンド用のナイフは、スイスのヴィクトリノックス。

とてもごつく、フレンチと言うよりアメリカンBBQに似合うナイフだ。

 

ヴィアンドが届く。

交雑牛サーロインのグリエ、ドフィノワのキューブ、ヴァンジョーヌ・マーブル仕立て。

 

ヴァンジョーヌのソースは別添え。

 

二人の皿に取り分け。

野菜はプティ・ケール。

手前のブロックがジャガイモの薄切りを層状に積み上げて焼いたドフィノワ。

 

肉の火入れが素晴らしい。

 

ソースをかけて出来上がり。

ジュラ地方のヴァン・ジョーヌ、産膜酵母で作られる黄色いワインのソースは香りが強く肉に良く合う。

柔らかな肉が口の中でとろける美味しさ。

 

肉料理に合わせ、赤ワインが進む。

食後もお話ししながら最後の一杯をゆっくり味わう。

ワインを飲み終わる頃にデセールを出してくれるようにソムリエにお願いする。

 

広い店内は満席でかなり賑やか。

静かなレストランでの食事に慣れているので、少々話し声が気になる。

特に隣のテーブルの若い中国人四人の大きな声でのマシンガントークが煩いのが残念。

 

デセールが届く。

ちぃさんにはハピバプレート。

ソムリエが小さなオルゴールを持ってきてくれ、ハッピーバースデーの曲が流れる。

 

東京タワーを背景に記念撮影。

今夜、私たちのテーブルを担当してくれているソムリエはとても気が利く。

 

ちぃさんの髪が蝋燭の明かりで光り輝いている。

 

ついでに私も撮影してもらう。

 

デセールは、紅玉のヴァシュラン。

メレンゲの上には林檎のコンポートとソルベ。

 

食後の飲み物は、マカイバリ茶園のオーガニック・ダージリンティー。

ちゃんとティーポットカバーが付いている。

 

テーブル上が俄然賑やかになった。

 

ヴァシュランには焼いたメレンゲ、アイスクリームやホイップクリーム、そしてフルーツが必須アイテム。

メレンゲの中には洋梨のクリーム。

 

スイーツが苦手なちぃさんからのお裾分け。

ちぃさんの名前が入ったチョコレートは固辞したが、「残さないで食べてね」とのこと。

ちぃさんを食べてしまった。

 

ミニャルディーズのマカロン・マンダリンはティーと共に。

 

食事を終えると、ソムリエが「個室からの眺めが素敵ですので是非見てください」と案内してくれる。

個室のテーブルの上に乗った東京タワーが美しい。

 

部屋の電気が消されると、東京タワーが高画質テレビの画面を観ているように浮かび上がる。

 

真っ暗な部屋から撮影すると室内の光が映りこまないので画像が美しい。

右奥のレインボーブリッジもはっきりと見える。

 

ソムリエとレセプションの女性スタッフに見送られ、店をあとにする。

12月末だが、既に門松が飾られている。

 

地上に下ると、中央広場に出る。

クリスマスマーケットの店舗がまだ撤去されずに残っている。

 

奈良美智さんの作品、「東京の森の子」の奥には、ビルの壁面に映る東京タワー。

 

振り返ると、日本一高い森JPタワーが夜空に聳え立つ。

 

ガーデンプラザの地下に入ると、ショップは既に閉店し、地下街を歩く人もまばら。

閉店時間が早いのか、私たちのディナーの時間が長かったのか、恐らくその両方だろう。

ちぃさんと過ごす、「麻布台ヒルズ」での素敵な夜でした。