昨年9月のこと、ちぃさんと二重橋前で待ち合わせ。
私の記事にも、ようやく秋の兆しが訪れました。
向かったのは、「新丸ビル」。
ハッピーアワーの立看に目が釘付け。
ここはビストロノミー・スタイルのカジュアル・バル、『ミタン バイ エリック・トロション』。
M.O.F.(国家最優秀職人賞)に輝くエリック・トロション氏の名を冠するお店だ。
ここも気になっているお店だが、今日はここではない。
(ここにはこの後、三度訪問しています。)
今日のディナーのお店は、ブーランジュリーの『ポワン・エ・リーニュ』。
ここはブーランジュリーであると同時にバール・ア・パンでもあり、店の奥に飲食スペースがある。
店長がテーブルに案内してくれる。
今夜のテーブルは、一番奥。
四人用のテーブルでゆったりと食事を楽しむことができる席だ。
まだオフィスアワーの終了前なので客は私たちだけ。
でも今夜も満席の予約。
まずはスパークリングワイン。
フランスのCFGV(コンパニー・フランセーズ・デ・グラン・ヴァン)が造る、ルネ・ラフランス、ブリュット。
CFGVはタンク内二次発酵のシャルマ方式を開発した、ユージン・シャルマ氏が設立したスパークリングワイン・メーカー。
以前とエチケットが変わったのでよく見ると、以前は無かったブラン・ド・ブランの表記が加わっている。
ちぃさんと今夜もいっぱい飲みましょうの乾杯。
グレープフルーツ、レモン、青リンゴなどのフレッシュな香り。
果実味、酸、ミネラルのバランスの良い爽快なスパークリング。
ぶどうは、ユニ・ブラン。
最初のパンが届く。
ここでは、パンは三種類ずつ出される。
左はレジェルテ、マスカルポーネを配合したふわふわ生食パン。
上はルパ、ロースト小麦胚芽を配合した香ばしい食事パン。
下はグランノワ、テーブルパンとしても楽しめる大型くるみパン。
二種類目は白ワイン。
オーストラリアのデ・ボルトリが造る、17 ツリーズ、ピノ・グリージョ、2021年。
爽やかなシトラスの香り、トロピカルな果実味を柔らかな酸が包む。
このワインを6本買うと、オーストラリアに木が1本植えられるシステムとなっている。
デ・ボルトリはイタリア移民のヴィットリオ・デ・ボルトリが1924年に創業したワイナリー。
だから、ぶどう品種の表記がピノ・グリではなく、ピノ・グリージョになっているのだろう。
ぶどう栽培はサステナブル農法、ワインはヴィーガン・フレンドリーとなっている。
セパージュは、ピノ・グリージョ92%、リースリング8%。
前菜が届く。
前菜8種の盛り合わせ。
今回頼んだコースは一挙に25%値上げとなったが、料理の内容が良くなっている。
シャルキュトリーは、プロシュート、コッパ、ソフトサラミ。
真ん中はボロネーゼ、手前は左からスモークサーモン、パテ・ド・カンパーニュ、キッシュ、ブッラータ。
三種類目はオレンジワイン。
ルーマニアのクラメレ・レカシュが造る、オレンジ・ナチュラル・ワイン、2022年。
クラメレ・レカシュは1447年創業の、ルーマニア最大規模のワイナリー。
ぶどう栽培はオーガニックで、EUのユーロリーフとフランスのエコサートの認証マークが付いている。
酸化防止剤無添加で、ヴィーガンにも対応。
ブラッドオレンジやルビーグレープフルーツの香り。
まろやかな果実味にしっかりとしたタンニン、オレンジの皮のニュアンスがボディを引き締める。
セパージュは、リースリング46%、ソーヴィニヨン・ブラン30%、マスカット・オットネル18%、ピノ・グリージョ6%。
ちぃさんと過ごす、丸の内の楽しい夜は続きます。