昨年7月のこと、「東京ミッドタウン日比谷」のシーフードレストラン、『ボストン・シーフード・プレイス』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
〆に選んだ料理が届く。
ストーンクラブ・パエリア。
ストーンクラブは名前どおり石のように硬い殻を持っている。
まずはこの甲羅を外し、中にたっぷりある蟹味噌を取り出してパエリアに乗せる。
身は左右二等分にして皿に盛り付け。
「エイリアンを思い出しちゃった」と私。
「気持ち悪いこと言わないでよ」と彼女。
ストーンクラブは爪しか食べるところが無いが、爪の中には身がぎっしり詰まっていて美味い。
蟹爪の身を取り出し、ライスと一緒に食べる。
蟹の味が染みたパエリアが最高に美味で、彼女も大喜び。
〆に合わせて飲んでいるのは、イタリア、エミリア・ロマーニャ州のモンテリーベロ、サンジョヴェーゼ・デル・ルビコーネ、2022年の二杯目。
「デザートは何にする」とメニューを見せながら問いかける。
「ここじゃなくて、美味しいパフェを食べたい」と彼女。
そこで『ボストン・シーフード・プレイス』を出て、次の店に向かう。
向かったのは、「日比谷アーケード」にある『パティスリー&カフェ デリーモ』。
ほとんど満席だったが、幸いなことに壁際のテーブルを確保。
彼女が選んだのは、ダム・ブランシュ。
”ショコラとバニラ、シンプルながらもショコラな味わいがより際立つベルギーでは定番のこの組み合わせをパフェ仕立てに、バナナの食感にビターチョコレートとチョコチップ入りのクリーム”とのこと。
中身の説明書が付いている。
構成要素は、”ショコラパーツ、バニラアイス、ショコラクリーム、ショコラアイス、バナナ、フィヤンティーヌ、ショコラソース”。
私は、ラズベリー・ピスターシュ。
”酸味の強いラズベリーとチョコレートの相性は抜群。そこにシャンパンのジュレとピスタチオのアイスを合わせたのがデリーモ流。フルーツの酸味とピスタチオのコク、ジュレが全体を丸やかにまとめ上げるリッチな味わい”とのこと。
構成要素は、”ショコラパーツ、ラズベリーアイス、ピスタチオアイス、シャンパンジュレ、ラズベリー、ブルーベリー、フィヤンティーヌ、ショコラソース”。
どちらのパフェにもカカオ57%のショコラソースが別添えとなっている。
”ビターチョコレートとココアと生クリームを煮詰める艶やかなソースは生チョコレートのように濃厚で風味豊か”とのこと。
ショコラソースを掛けていただく。
美味い。
彼女の飲み物は、スペシャリティコーヒー。
”「ラオスの森コーヒー」のほろ苦いビターチョコ感、酸味は無く、きび砂糖のような甘味、アグロフォレストリーで森を守りながら育てられています”とのこと。
私の飲み物はオーガニックショコラダージリン。
素晴らしいフレーバーティー。
”シーヨック農園の手摘みダージリン、フラワリーな香りとフルーティーな味わいにショコラの香りが広がります””とのこと。
『バル&タパス セロナ』でのアペロ、『ボストン・シーフード・プレイス』でのシーフード・ディナー、そして『パティスリー&カフェ デリーモ』でのパフェも美味しく楽しかった。
彼女と過ごす日比谷の夜は素敵に更けていきました。