ディナーはボストン・シーフード・プレイスで、東京ミッドタウン日比谷 2 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

昨年7月のこと、彼女と日比谷の『ボストン・シーフード・プレイス』で過ごす楽しい夜の続き。

 

最初の料理は、シーフードプラッター。

彼女のテンションが一挙に上がる。

 

紅ズワイ蟹、有頭海老。

薬味はナンプラーソースとレモン。

 

はまぐり、帆立。

薬味はチリソース。

 

渡り蟹、パーナ貝。

薬味は、タルタルソース。

 

真ん中は、マグロのポケ。

 

飲んでいるワインは、カリフォルニア、メンドシーノのボンテッラ・ヴィンヤードが造る、ボンテッラ、シャルドネ、2021年。

 

パーナ貝はチリソースで。

 

紅ズワイ蟹の身をとる間は、二人とも無口になる。

現役の頃、接待が蟹料理だった場合は「貴方とはあまりお話ししたくない」という意思表示で、実は相手に好かれていないのだと言われていた。

これはレモンで。

 

帆立はどのソースが合うだろうか。

 

どれで食べても美味しいだろうが、タルタルソースで。

 

有頭海老。

 

殻を剥くと、こんなに小さくなってしまった。

チリソースで。

 

マグロのポケはバゲットに乗せて。

 

渡り蟹は剥くのは面倒なので、かぶりつく。

最初はレモンで、続いてナンプラーソースをかけてみるとなかなか美味い。

 

ハマグリはレモンで。

 

二皿目の料理は温かいものを。

 

ソフトシェルクラブのフリット。

大きなソフトシェルクラブが二つ。

 

私が二人に取り分け、皿に盛る。

ソフトシェルクラブは大好物。

初めて食べたのは、若い頃にニューヨークでだった。

それ以来、メニューにあれば必ず食べている。

 

白ワインのボトルが空になったので、赤ワインをグラスで。

 

イタリア、エミリア・ロマーニャ州のモンテリーベロ、サンジョヴェーゼ・デル・ルビコーネ、2022年。

ボトルはマグナム。

 

爽やかな果実味、タンニンは控えめで、バラやスミレのニュアンス。

ぶどうはサンジョヴェーゼ主体。

彼女と過ごす、日比谷の楽しい夜は続きます。