6月のある休日、ちぃさんと丸の内のシュラスコ店、『バルバッコア・クラシコ』で過ごす楽しい午後の続き。
今日も広い店内は満席の賑わい。
二種類目の赤ワインは、カリフォルニアのデリカート・ファミリー・ヴィンヤーズが造る、ナーリーヘッド1924、バーボン・エイジド・ダブル・ブラック、カベルネ、2022年。
デリカート・ファミリー・ヴィンヤーズはシチリア出身の家族経営のワイナリーで、アメリカの最優秀ワイナリーに何度も選ばれている名門。
1924は、禁酒法時代に密かに造られ続けていたワインへのオマージュのシリーズ。
禁酒法下でもバーボンは医薬品として認められ、医師の処方箋があれば買うことができた。
このワインはバーボンの名を冠することで禁酒法時代を生き抜いたワイン。
教会のミサ用のワインとして存続したワイナリーは幾つかあるが、バーボンの名前を冠して生き残ったというのは初見。
禁酒法にも抜け穴があったことがわかる。
カリフォルニアのワイナリーは禁酒法時代に壊滅的打撃を受けたが、ここは生き残って良かった。
濃いガーネット。
プルーン、カシスに加え、バーボン樽由来の甘いスモーキーな香り。
バーボン樽は、内側を火で焼いて焦がしている。
黒果実の濃密な果実味とまろやかなタンニン。
ぶどうはカベルネ・ソーヴィニヨン100%で、フレンチ&アメリカン・オークの樽で8ヶ月熟成後、バーボン・バレルで最低4か月熟成。
肉は、フラウジィニア(カイノミ)とアルカトラ(ランプ)。
ハツも2個もらう。
これは、ちぃさんはパス。
またまたアルカトラ(ランプ)。
肉に食べ飽きてきたら、フライドポテトでひと休み。
三種類目の赤ワインも飲むことに。
アルゼンチンを代表するワイナリー、ボデガス・カテナ・サパータが造る、カテナ、マルベック、2020年。
アルゼンチンのワインの聖地、メンドーサで造られる、アルゼンチンの赤ワインを代表する品種、マルベック。
黒果実の凝縮感、綺麗な酸とタンニン、バラやスミレのニュアンス、そして長い余韻。
やはりカテナのマルベックは美味い。
次の肉は、クッピン(コブ)。
希少な種のセブ牛のコブの肉。
日本の牛には無い部位だ。
脂が強い部位なので、私はパス。
ちぃさんは切り取ってもらい、その一部を切り分けて私にくれた。
パイナップルは消化促進に役立つ。
でも、甘いものが苦手なちぃさんはパス。
肉は、和牛アルカトラ(ランプ)。
〆に濃厚な白ワインを注文。
この彼はとても気が利き、お陰で楽しい食事となっている。
先に飲んだマルベックと同じく、アルゼンチンを代表するワイナリー、ボデガス・カテナ・サパータが造る、カテナ、シャルドネ、2022年。
これも好きなワインだ。
自社畑のシャルドネ100%を、フレンチオークの樽(新樽比率35%)で、シュールリーで10ヶ月熟成。
シトラスやトロピカルフルーツ、花梨の香り。
強い果実味、酸、ミネラルのバランスが素晴らしい。
支配人の小林さんが挨拶に来てくれた。
エチケットの絵を指さして、「ここに行ったことがあります」と小林さん。
「古代のピラミッドを模して作られた、カテナのシャトーですね」と私。
「よくご存じですね」と言いながら、訪問時の写真を見せてくれた。
色々なワインの話も楽しく、小林さんに感謝。
ちぃさんの〆の料理は、カレーライス。
ひと口食べさせてもらう。
やはり牛肉料理の店のビーフカレーは美味い。
私の〆は、アイスクリーム。
バニラとストロベリー、その上に色々トッピング。
何時もはケーキ類も何種類か食べるのだが、今日は肉を食べ過ぎてしまい、もう無理。
〆の飲み物は、カイピリーニャ。
砂糖を規定量の半分で作ってもらった。
今日は今までで最大量の肉を食べたと思う。
もうお腹が重くて歩くのが苦しいほどだ。
ちぃさんと過ごす、丸の内の楽しい午後は続きます。