5月のある休日、友人たちと丸の内で過ごす楽しい午後の続き。
今日のメンバーは、かずみさん、しづちゃん、そして私。
「新丸ビル」の『バルバッコア・クラシコ』でたっぷりのシュラスコとワインを楽しんだあとは、もう少し飲みましょうということで、丸の内仲通りを次の目的地に向かう。
到着したのは、丸の内仲通りの北端、「丸の内テラス」にある、『エスプリ・ド・タイユヴァン』。
ここはパリのグラン・メゾン、『ル・タイユヴァン』の料理とワインを気軽に味わえる素敵なフレンチ。
名前の通り、ここの全ての路面店にテラス席がある。
店内が満席のため、テラス席でしばし待機。
ワインを大量に飲んできているので、かずみさんもしづちゃんもノリノリ。
私は冷静にセラーでワインを選ぶ。
この中のワインを飲んでみたいが、価格の数字が一桁多すぎる。
程なくカウンター席が空いたので、移動。
選んだワインを抜栓してもらい、テイスティング。
ドメーヌ・ドミニク・ギヨン、ブルゴーニュ、オート・コート・ド・ニュイ、ルージュ、レ・ダム・ド・ヴェルジイ、2020年。
サヴィニー・レ・ボーヌに本拠地を置くドメーヌ・アントナン・ギヨンは、ジュヴレ・シャンベルタンからムルソーにかけて48haもの優秀な畑を保有する大ドメーヌ。
その現在の当主、ドミニク・ギヨンはオート・コート・ド・ニュイに点在する350区画もの畑を買い集め、オート・コート・ド・ニュイとブルゴーニュACのワインをドメーヌ・ドミニク・ギヨンの名で販売している。
三人で乾杯。
レッドチェリーやフランボワーズなどの、赤果実の香り。
弾けんばかりのピュアな果実味、活き活きとした酸、強いが果実味に綺麗に溶け込んだタンニン。
あと味には、シガー、腐葉土などの複雑なニュアンス。
ぶどう栽培はビオロジック、発酵は開放型の木桶で行い、熟成はピエス(オークの小樽)で18ヶ月、新樽比率は平均25%。
ピノ・ノワールが美しい光の像を結んでいる。
ここのワイングラスはオーストリアのザルト・デンクアート。
熟練した職人が一つ一つ手吹きで造る、無鉛のカリクリスタル。
とても軽く、飲み口が薄く最高に滑らか。
それでいて耐久性に優れている。
お腹はいっぱいなので、軽いおつまみを。
オリーブとミックスナッツ。
最後の一杯で、〆の乾杯。
ランチ時間が終わり、私たちが最後の客となってしまった。
壁の棚にずらりと並ぶのは、”タイユヴァン・コレクション”。
このワインを全て飲んでみたいものだ。
お相手をしてくれた、堂國ソムリエに礼を述べ、店をあとにする。
丸の内仲通りからの日本工業倶楽部の前を通り、東京駅に向かう。
東京駅丸の内駅舎前で、再会を約して解散。
実は、翌日にまたこのメンバーにかずみさんの奥様を加え、お会いすることになっている。
友人たちと過ごす、丸の内の楽しい午後でした。
ご一緒した、かずみさんの記事はこちら。