休日のランチは鉄板焼きで、黒澤、築地 | ワインは素敵な恋の道しるべ

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今日からもう12月。

例年なら赤唐辛子もミニトマトも既に株を廃棄している季節。

でも今年のベランダ菜園は例年と違い、今でも細々とではあるが収穫が続いている。

 

今朝の赤唐辛子の収穫は13本、これで今年の総数は686本となった。

まだ青い実が数十本あり、驚いたことに白い花が数多く咲いている。

ミニトマトは9月に二度目の花が咲き、10月から実が成長している。

青虫に40個ほど食べられてしまったが、まだ20個ほどが生っていて、徐々に赤みが増している。

今朝はアイコを1個収穫。

 

6月のある休日、ちぃさんと築地で待ち合わせ。

 

築地は快晴。

 

向かったのは、住宅街の中にたたずむ一軒の日本家屋。

 

お店の名前などはどこにも書かれていない。

玄関脇に置かれたテーブルに、パンフレット類が置かれているだけ。

 

ここが鉄板焼きの名店「黒澤」であることを示すのは、この表札。

ここにはピアニストのnaonaoさんに連れてきてもらったのが最初。

それ以来すっかりお気に入りとなり、時々訪問している。

 

一階には二つの大きな鉄板と、それを取り囲むカウンター席。

二階には個室が二つと、バーがある。

今日も満席の予約。

私も二か月以上前に何とか予約が取れたという、人気店。

 

今日は、”明(あきら)コース”をお願いしている。

そう、『黒澤』で食べる”明コース”、「黒澤 明」監督の名を冠したコースなのだ。

 

まずは生ビールで乾杯。

 

このプレモルがとても美味しく感じるのは、このお店に来れたことで気分が高揚している証拠。

 

シェフのおまかせ前菜盛りが届く。

今日の前菜は、八幡平サーモンのマリネ、自家製味噌のドレッシング。

 

八幡平サーモンは、岩手県八幡平市の清水川養鱒場が育てるブランド魚。

 

市場より本日の魚介のソテー、季節の彩り野菜ソテー。

今日の魚は、イサキ。

 

生ビールの次には、赤ワインを選ぶ。

まずはテイスティング。

 

選んだワインは、ジョエル・ゴット、ジンファンデル、カリフォルニア、2022年。

 

ジョエル・ゴットは、ナパを始めカリフォルニアで数店舗の人気レストランを経営すると共に、このワイナリーを運営。

ナパにある彼のレストラン、『Taylor’s Refresher』は何時も行列の店で、私も食事をしたことがある。

ワインメーカーは著名な醸造家のサラ・ゴットで、ジョエル・ゴットの奥様。

 

ラズベリー、ブルーベリーの豊かな果実味。

カカオ、ストロベリーのコンフィチュールのニュアンスに、スパイスのヒント。

樽由来のバニラ香も心地よい。

セパージュは、ジンファンデル90%、プティシラー、シラー、アリカンテが合わせて10%。

熟成はアメリカンオークの樽(新樽比率25%)で8ヶ月、アルコール度数は14.4%と高い。

 

イサキが焼かれる。

ある程度火が入ると、皮を剥がし、身とは別にカリッと焼かれる。

 

続いて、野菜のソテー。

 

魚料理の出来上がり。

鉄板とヘラだけでこんな美しい料理ができるのは驚き。

 

イサキのソテー、日本酒と生海苔のソース。

イサキの身はジューシーで、煎餅のように焼かれた皮はパリッと美味い。

ちぃさんと過ごす、築地の楽しい午後は続きます。