今日のランチは大好きなフレンチで、エスプリ・ド・タイユヴァン、丸の内 | ワインは素敵な恋の道しるべ

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白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

5月のこと、彼女と丸の内のフレンチで待ち合わせ。

 

二重橋前から行幸地下通路を丸の内に向かう。

ここを通ると、イスタンブールの地下宮殿を思い出す。

イスタンブールは大好きな都市で39回訪問しているので、地下宮殿にも何度か足を運んでいる。

 

今日もマルシェが開催されている。

 

これは毎週金曜日に開催される、”丸の内行幸マルシェ”。

行幸地下通路で開催されるのだが、何故か”青空市場”と書かれている。

 

まずは「新丸ビル」の地下でお買い物。

 

待ち合わせまで時間があるので、少し脚を延ばして「ブリックスクエア」へ。

 

立ち寄ったのは、『ラ・ブティック・ドゥ・ジョエル・ロブション』。

ここのパンは美味しい。

 

ホコ天になっている丸の内仲通りでは、前撮り。

多くのビジネスマンが行き交う平日のお昼休みの丸の内で撮影をするとは、勇気がある。

皆さん優しいので、ここでは車道を歩かずに、歩道に避けて通り過ぎている。

 

丸の内仲通りは平日は11時~15時、休日は11時~17時の間、”アーバン・テラス”というホコ天になっている。

キッチンカーが何台も並び、多くの人が木陰でランチを楽しんでいる。

 

行幸通りに来ると、東京駅丸の内駅舎を撮影。

 

向かったのは、丸の内仲通りが永代通りに突き当たるところにある、「丸の内テラス」。

名前は丸の内だが、もうほとんど大手町で、最寄り駅も大手町。

 

予約しているお店は、『エスプリ・ド・タイユヴァン』。

パリのグラン・メゾン、『ル・タイユヴァン』の料理とワインを気軽に味わえる素敵なフレンチ。

 

彼女が到着する前に、『タイユヴァン』厳選のワインが並ぶウォークインセラーで今日のボトルを選ぶ。

何時もは店長の保坂ソムリエのアドバイスを受けながら選ぶのだが、保坂さんがエノテカを退職され、もう会えないのが残念。

故郷の大阪でワインバーを開業されるのだそうだ。

 

彼女が到着し、予約しておいたカウンター席に着く。

カウンターはコの字型で、こちらの一辺はサービスカウンターでその後ろは厨房。

 

まずは冷えた泡で乾杯。

チリ最高のワインメーカー、コンチャ・イ・トロが手掛けるワイナリー、マイカス・デル・リマリが造る、エスパス・オブ・リマリ、ブリュット、スペシャル・エディション。

今日は快晴で暑いくらいなので、冷えたブリュットが美味い。

ぶどうは、シャルドネ87%、ピノ・ノワール13%。

 

今日のランチメニューをチェック。

でも選ぶコースは何時も決まっている。

魚と肉のダブルメインの一番良いコースで、魚料理も肉料理も二種類から好きなものを選ぶ。

 

今日のスープは、ミネストローネ。

空いたお腹にスープの旨みが染み渡る。

 

温かなパンが届く。

ここのパンは美味い。

 

アントレは二種。

 

鴨の生ハム。

添えられたフルーツや野菜が彩を演出。

 

豚のリエットのグジェール。

 

スパークリングワインのあとは、セラーで選んでおいた赤ワインを抜栓。

オリヴィエ・ルフレーヴ、ブルゴーニュ・ルージュ、キュヴェ・マルゴ、2021年。

オリヴィエ・ルフレーヴは、ピュリニー・モンラッシェに居を構えるブルゴーニュを代表するドメーヌ兼ネゴシアン。

キュヴェ・マルゴは、オリヴィエ・ルフレーヴ氏の愛娘の名前を冠するワイン。

 

ラズベリー、ストロベリーなどの赤果実の香り。

洗練された果実味、綺麗な酸、柔らかなタンニン、仄かにバラや腐葉土のニュアンス、そして長い余韻。

コート・ド・ボーヌの自社畑と契約農家から購入したぶどうを使用し、熟成はステンレスタンクで5ヶ月、オークの樽(新樽比率18%)で11ヶ月。

 

ポワソンは、真鯛のポワレ、ワタリガニのソース。

 

皮目がパリッと焼かれ、身はジューシーで美味い。

添えられているのは、プチポワ、ベビーコーン、ズッキーニ。

 

オリヴィエ・ルフレーヴのピノ・ノワールは、肉料理だけでなく魚料理にも寄り添ってくれる。

彼女と過ごす、丸の内の楽しい午後は続きます。