ウォーキングをしていると、甘い香りが漂ってきた。
これは金木犀の香りだ。
香りにつられて脇道に入ると、満開の金木犀。
夏日は続いていても、金木犀の香りに秋を実感する。
香りに包まれるウォーキング、秋の楽しみの一つです。
5月のこと、ちぃさんと池袋で待ち合わせ。
東口を出ると、眩しいほどの陽光が照り付け、とても暑い。
歩くこと約2分、今日のランチのお店、フレンチ/イタリアンの『GINTO』が入居するビルに到着。
4階でエレベーターを降りると、そこはもう『GINTO』。
銀の兎(ギント)に迎えられる。
何時もは鈴木店長と挨拶を交わすのだが、今日はお休みのようだ。
オープンキッチンの前を過ぎ、私たちのテーブルに案内される。
オープンキッチン前にはカウンター席。
通路を挟んだ側には、ボックスシート。
通路の突き当りには個室が並ぶ。
昨年の8月と9月に来たときはそれぞれ4人の会だったので、個室を利用した。
どちらの時も、もっと広い部屋だった。
ここも人手不足のようで、配膳ロボットが大活躍。
厨房から店内各所のサービスステーションまで料理を運び、そこからテーブルまではフロアスタッフが届けるシステム。
この長い廊下の右側には大きな個室、左側には半個室が並ぶ。
私たちのテーブルは、この半個室。
メニューが新しくなったので、どんな料理に出会えるか楽しみだ。
セルヴィエットにも、銀の兎。
今日はシャンパーニュ・ランチ、早速ボトルを抜栓してもらう。
シャンパーニュの銘柄が前回とは替わっている。
ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区のバロン・フエシテが造る、シャンパーニュ、ジャン・ド・ヴィラレ、グラン・レゼルヴ、ブリュット。
今日もいっぱい飲みましょうの乾杯。
最初は酸が前面に出ていたが、時間と共に果実味、熟成感が出てバランスが良くなる。
セパージュは、ピノ・ムニエ65%、シャルドネ35%、瓶内熟成期間は36ヶ月ととても長い。
アペタイザーが届く。
本鮪の炙り、キャビアの煌めくタンバル・ニソワーズ。
鮪の上には、ウルイ、空豆、マイクロトマト、黒オリーブ、ブロッコリースプラウト、そしてキャビア。
ウルイはオオバギボウシ(大葉擬宝珠)の新芽で、春を告げる山草。
二色のソースが美しい。
何のソースかは聞き逃してしまった。
たっぷりの本鮪が美味い。
うるいの葉にキャビアが並んで挟まっている。
「ね、これ見て。虫が卵を産み付けたみたいだね」と、私。
「嫌だ、気持ち悪い。食べられなくなっちゃうから変なこと言わないで」と顰蹙を買ってしまった。
スープが届く。
新玉ねぎのポタージュ、カプチーノ。
新玉ねぎの甘みが素晴らしい。
春の美味のひとつだ。
焼き立て石窯焼きオニオンパンが届く。
このパンは美味しくて好きだ。
シャンパーニュは早くも三杯目。
ボトルの残りが少なくなってしまった。
ちぃさんと過ごす、池袋での素敵な午後は続きます。