4月のこと、ちぃさんと銀座の『スペインクラブ』で過ごす楽しい午後の続き。
メイン料理が届く。
イベリコ豚肩ロースのソテー、シェリーヴィネガーとオニオンのソース。
イベリコ豚は脂身が甘くて美味い。
勿論、肉にも旨みが凝縮されている。
添えられているのは、白ワインでソテーしたキャベツとインゲンマメ。
肉料理に合わせ、赤ワインをグラスで。
エチケットの赤い羊が可愛い。
スペインの南西、内陸部に位置するエストゥレマドゥーラ州のボデガス・カニャルバが造る、コルデロ・ティント。
エストゥレマドゥーラ州は、イベリコ豚や羊の産地として有名。
アルコール度数は13%としっかりある。
ぶどうは、テンプラニーリョ、カベルネ・ソーヴィニヨン、ガルナッチャ・ティンタ。
少し紫が入ったルビー色。
フレッシュな果実の香り、綺麗な果実味と酸のバランスが良く、タンニンはまろやか。
料理に合わせやすいミディアムボディだ。
イベリコ豚には白ワインでもよいが、旨味と脂がしっかりあるのでミディアムボディの赤も良く合う。
〆はパエリア。
大鍋で作ったパエリアを取り分けて出される。
以前も書いたが、あまりべとついたパエリアは好みではないので、ここのは美味い。
パエリアには、再びカヴァ。
飲んでいるのは、スペイン、カタルーニャ州、ペネデスのソレル・ホーヴが造る、カヴァ、ニトゥス、ブリュットの二本目。
デザートが届く。
バナナのシフォンケーキの上には、マカデミアナッツ入りバニラアイスクリーム。
添えられているのは、スペイン産の桃のシロップ漬け。
デザートにも、カヴァ。
そして更にグラスに注ぎ、二本目を飲み干してしまう。
カヴァをたっぷり飲んだ後は、コーヒー。
ランチの時間、コーヒーはセルフサービスで自由に飲むことができる。
満席だった店内も、流石に15時30分になると私たちが最後の客となった。
テーブル席のほかに、カウンター席もある。
私たちが入店した時には、ここで一人で食事をする人も何人か居た。
今回も、美味しく飲み過ぎたランチとなった。
今度はディナーにちゃんと食べに来なければだ。
歌舞伎座に向かい、三原橋交差点まで戻ってきた。
『俺のグランテーブル』では歌舞伎前に何度か食事をしたが、『俺のフレンチ・イタリアン』になってからは一度も来たことがない。
二階のレストランに加え、一階にバーコーナーが出来ている。
ここで軽く飲んでから歌舞伎を観に行くのも楽しそうだ。
今日は、四月大歌舞伎の夜の部の鑑賞。
仁左衛門と玉三郎の共演という、素晴らしい演目に期待が膨らむ。
ちぃさんと過ごす、東銀座の楽しい午後は続きます。