4月のこと、ちぃさんと北千住のイタリアン、『イル・ポルトローネ』で過ごす楽しい夜の続き。
温かい前菜は、お店の名物メニューから選ぶ。
ズッキーニのグラタン、ゴルゴンゾーラ・クリームソース。
ゴルゴンゾーラの香りが素晴らしく、濃厚なソースがズッキーニによく合って美味い。
これは人気の理由がわかる料理だ。
飲んでいるワインは、南アフリカ、ステレンボッシュのモイプラース・ワイン・エステート&プライベート・ネイチャー・リザーブが造る、ストライピーホース、ソーヴィニヨン・ブラン、2021年。
フォカッチャも注文。
これでゴルゴンゾーラ・クリームソースを掬って食べる。
オーナーの息子さんの前田龍哉さんにお願いし、お勧めの赤ワインを出してもらう。
結構良いワインが出された。
イタリア、ヴェネト州のヴィニャルタが造る、ロッソ・リゼルヴァ、コッリ・エウガネイ、2016年。
コッリ・エウガネイはフランスのボルドーと同じ緯度にあり、ボルドー品種の栽培が盛んな”イタリアのボルドー”。
ヴィニャルタは1980年設立と比較的新しいワイナリーだが、ガンベロロッソ誌で10年連続の最高評価、トレビッキエリを獲得し、コッリ・エウガネイを代表するワイナリーとなっている。
色合いは濃いルビー色。
プラムやプルーンの香り。
深い熟成感、果実味に溶け込んだ強いがシルキーなタンニン、スミレやバラのニュアンスを持ち、余韻は長い。
セパージュは、メルロー60%、カベルネ・ソーヴィニヨン40%。
ステンレスタンクで発酵後、熟成は500ℓのオーク樽で24ヶ月、瓶詰後更に6ヶ月の熟成を経てリリースされている。
お腹がいっぱいになる前に肉料理を味わいたかったので、プリモピアットとセコンドピアットの順番を逆にしてもらった。
鴨骨付きモモ肉とたっぷりヒヨコ豆の白ワイン煮。
肉を骨からはずし、二人の皿に取り分け。
よく煮込まれているので身離れが良い。
左の皿に少し見えているのが、骨。
柔らかな鴨肉がジューシーで美味い。
ヒヨコ豆とパンチェッタがたっぷり入っているので、そこそこお腹がいっぱいになる。
パスタは、特別メニューの春のパスタを選択。
蕗の薹とパンチェッタのオイルスパゲッティ。
緑の粒が、蕗の薹。
パンチェッタの他に、シメジと鷹の爪も入っている。
二人に取り分けてもたっぷりの量。
蕗の薹の苦味に春を感じる。
良い香りがすると思ったら、ジンでフランベしているのだそうだ。
美味しいが、お腹はもういっぱいになってしまった。
イタリアンに合う日本酒の張り紙を見付けた。
高知県安芸郡の土佐鶴酒造が醸す土佐鶴純米吟醸に木片でフレーバーを付けて飲むのだそうだ。
木片を見せてもらったが、冷酒には山桜樽のスティック、、燗酒にはアメリカンホワイトオーク樽のスティックが用意されている。
この飲み方は土佐鶴の了解を得て行っているそうだ。
達哉さんに見送られ、満腹満足で店をあとにする。
ほろ酔いではあったが、三階からの急な階段を無事に降りることができた。
新しい店も出来ている。
『激太鳥』は、”げきぶとり”と読むのだそうだ。
この店名を見て食べたいと思うか思わないかは貴方次第。
このあともう一軒で飲もうという事で、『能登割烹 とぐち』に電話する。
でも、誰も電話に出ない。
ネットで調べると、今日は定休日だった。
もうかなりお腹がいっぱいなので、今夜はおとなしくこれで帰ることにする。
ちぃさんと過ごす、北千住の楽しい夜でした。