今夜のディナーは初めて訪問するイタリアン、イル・ポルトローネ、北千住 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

3月のこと、アメブロの友人に紹介してもらった初めてのお店に行くことに。

 

ちぃさんと北千住で待ち合わせ。

 

北千住駅前通りを進み、旧日光街道を左折する。

旧日光街道のこちら側は千住ほんちょう商店街、向こう側は宿場町通り。

 

向かったお店は、イタリアンの『イル・ポルトローネ』。

 

この急な階段を三階まで上る。

行きは大丈夫だが、酔った帰りは要注意な階段だ。

 

”Il poltrone”とは”怠け者”の意味。

ソムリエ・エクスレンスの前田精郎シェフと女将さん、そしてバリスタでもある息子の龍哉さんのお店。

このお店はアメブロの友人のノンベェさんに教えていただいた。

 

ノンベェさんの『イル・ポルトローネ』訪問記はこちら。

 

 

 

グリーンのドアを開け、初めての店内に歩を進める。

 

龍哉さんに迎えられ、窓際のテーブルに案内される。

 

部屋の一角にはオープンキッチン。

グランド・メニュー・ブックもあるが、キッチンの上の黒板にもおすすめメニュー。

 

本日のグラスワインはこの黒板から選ぶ。

ここでは土佐あかうしを食べることもできる。

 

最初のグラスワインは、好きな造り手のスプマンテを選ぶ。

 

イタリア、トレンティーノ・アルト・アディジェ州のロータリが造る、ロータリ、エクストラ・ブリュット、アルペ・レジス、ミレジマート、2016年。

 

メトード・クラッシコで造られた高品質のロータリは好きで、以前はよく飲んでいた。

久し振りに飲む、ロータリの上級クラスのミレジマートが嬉しい。

ぶどうは単一年のシャルドネ100%で、瓶内二次発酵で造られている。

 

ちぃさんと乾杯。

勢いのある泡立ち。

熟した洋梨、アプリコット、ピーチの香り。

強い果実味と熟成感を綺麗な酸とミネラルが支え、後味にはブリオッシュや炒ったナッツのニュアンス。

ステンレスタンクで一次発酵後、オーク樽で5ヶ月間熟成(25%新樽バリック)、瓶内熟成期間は48ヶ月と驚くほど長い。

 

スプマンテのお供は、アンティパストミスト、前菜三種の盛り合わせ。

イタリア産野菜のカポナータ。

タコのアフォガード(溺れ煮)。

ブロッコリーのアンチョビマリネ。

 

カトラリーも置かれているが、箸もあるので使うことにする。

 

スプマンテの次は、白ワインをグラスで。

 

南アフリカ、ステレンボッシュのモイプラース・ワイン・エステート&プライベート・ネイチャー・リザーブが造る、ストライピーホース、ソーヴィニヨン・ブラン、2021年。

エチケットのサインは、この馬の絵を描いたニューヨーク在住のアーティスト、ジェイソン・オリバ。

 

ジェイソンが参画したこの”ジェイソン・オリバ・シリーズ”は、ニューヨークと日本だけでの限定販売。

アルコール度数は13.5%と高い。

 

白ワインでも乾杯。

グレープフルーツやライムの香り。

冷涼な気候を感じさせる、爽やかな果実味。

綺麗な酸とミネラル、青い草のニュアンス、後味にはグレープフルーツの皮の軽い苦み。

ステレンボッシュのソーヴィニヨン・ブランは美味い。

ちぃさんと過ごす、北千住の楽しい夜は続きます。