3月のある休日の午後、彼女のイタリア語のレッスンが終わる時間に合わせ、丸の内のお店で待ち合わせ。
向かったのは、「新丸ビル」。
休日の午後なので、人がとても多い。
それでも1階は何時もひっそりとしていて、この雰囲気が好きだ。
エレベーターで7階の「丸の内ハウス」に向かう。
今日の遅めのランチのお店は、『鮨&バー 不二楼』。
茅場町にある鮨の名店、『不二楼』の初の支店。
本店は紹介制の高級店。
今日はランチのコースをお願いしている。
彼女の飲み物は、スペイン、カタルーニャ州のクロ・モンブランが造る、プロジェクト・クワトロ、カヴァ。
私は三重県鈴鹿市の清水清三郎商店が醸す、作 純米大吟醸 雅乃智。
真鯛はレモンと塩で。
ここのシャリは好みの味と硬さと握り加減。
大トロは口の中でとろけてしまう。
コハダ。
光物は好物。
スルメイカは柚子と塩で。
車海老。
彼女はボイルした海老はあまり好きではないが、この海老はとても美味しいとのこと。
彼女の二杯目は、ニュージーランドのシレーニ・エステーツが造る、ソーヴィニヨン・ブラン。
私は、作 純米大吟醸 雅乃智をもう一杯。
続く握りは鯵。
大好きな光物に喜んで、撮影前に食べてしまった。
最近、彼女は私に触発されて料理の撮影をしている。
そこで彼女に「鯵の写真を送って」とお願い。
「いいわよ」と保存画像をチェックしていた彼女は、「あっ、私も撮影する前に食べちゃった」とのこと。
中トロ。
大トロに近いくらいの良いネタだ。
帆立。
「この帆立、とても美味しい」と、帆立が好きな彼女も絶賛。
玉子は立てて出される。
絶妙な甘さ。
カンパチ。
さっと塗られた煮切りで身が光り輝いている。
軍艦巻きは二貫一緒に届く。
雲丹とイクラ、痛風コンビだ。
現役時代は尿酸値が上限の7に張り付いていたが、引退後の今は5台で安定しているので安心して食べることができる。
穴子はふわふわで口の中で溶けてしまう。
手巻きのネギトロは手渡しで。
これでランチコースの握りは終了。
思った以上にお腹が満たされた。
味噌汁はお椀ではなく、カップ。
このまま手で持って飲むことができる。
〆はあがり。
ひとつずつ彼女と読み合わせ、知らない漢字が幾つあるかチェック。
板さんに今日の礼を述べ、店をあとにする。
彼女と過ごす、丸の内の楽しい午後は続きます。