3月のこと、ちぃさんと虎ノ門ヒルズ ステーションタワーのオールデーダイニング、『ザ・グリル・トラノモン』で過ごす楽しい夜の続き。
三品目の料理は、広島県産牡蠣とほうれん草のグラタン。
サラダ・ニソワーズとセビーチェと冷たい料理が続いたので、三皿目は熱々の料理を選んだ。
これは二人に取り分けるのも簡単。
食欲をそそる香り。
牡蠣がごろごろ入っている。
スパークリングワインの最後の一杯と共に食べる。
飲んでいるスパークリングワインは、イタリア、ヴェネト州のトッレゼッラが造る、プロセッコ、エクストラ・ドライ。
スパークリングワインのボトルを飲み干すと、赤ワインを抜栓。
イタリア、プーリア州のプリミティーヴォ、パッツィア、2022年。
”pazzia”は、”madness”という意味なのだそうだ。
プーリアのプリミティーヴォにはアルコール度数がとても高いものがあるが、これは13.5%と良い感じ。
凝縮された果実味、カシス、プラム、ダークチェリー等のニュアンス、強いがまろやかなタンニン。
飲み応えがある、しっかりとしたストラクチャーのプリミティーヴォだ。
メイン料理は、オーストラリア産ラムチョップの香草パン粉焼き、ジュ・ダニョー。
ラムチョップが肉厚なのが嬉しい。
ジュ・ダニョーは仔羊のジュのソース。
二人に取り分け。
肉を取り分けるのは簡単だが、ソースに気を遣った。
付け合わせの野菜はケールのようだ。
ガッツリ仔羊を味わう。
フルボディのプリミティーヴォがよく合って美味い。
今回は使う必要が無かったが、胡椒と塩のミルはお洒落なプジョー製。
〆の料理は、小海老とフルーツトマトのポモドーロ。
一皿を注文したが、二皿に分けて届くのが嬉しい。
半分でも十分な量がある。
小海老というが、殻を剥いて火を通してこの見栄えは充分に大きい。
ちぃさんはスイーツはパス。
私は何時もなら必ず食べるのだが、今夜は流石にお腹がいっぱいで、パス。
最後の一杯のプリミティーヴォを飲みながら、話が弾む。
気が付くと、三時間を掛けて食事を楽しんでいた。
化粧室を利用してから店をあとにする。
この額は、化粧室に行く廊下の突き当りに飾られている。
近寄って見ると、金属のへらを加工して作った小魚が群れ泳ぐ姿。
これは面白く美しい作品だ。
満腹満足で、『ザ・グリル・トラノモン』をあとにする。
ちぃさんと過ごす、虎ノ門の楽しい夜は続きます。