2月のこと、彼女と六本木のイタリアン、『Bar & Restaurant COCONOMA』で過ごす、楽しいシャンパーニュ・ディナーの続き。
一本目を飲み干し、二本目を抜栓。
同じシャンパーニュなのだが、一本目と二本目でコルクの材質が異なっている。
飲んでいるシャンパーニュは、コート・デ・バールのヴーヴ・マリアンヌが造る、ブリュット、キュヴェ・アンフィニー。
佐賀県産有田鶏 クリスピースタイル。
大きな腿肉と胸肉。
薬味は三種、お店の特製スパイス、粒マスタード、フルール・ド・セル。
フルール・ド・セルは塩田で作られる天日塩。
フランス語を使っているという事は、フランス産なのだろう。
彼女に、「腿と胸とどっちにする?」と聞くと、「胸肉が好い」とのことで、私はこの巨大な腿肉を食べることに。
肉が驚くほど柔らかく美味い。
トリュフと温泉卵のチーズリゾット。
たっぷりの黒トリュフの香りが素晴らしい。
温泉卵をパッカーンと割ると、活火山のようになった。
アルデンテの歯応えはプロの技。
二本目のシャンパーニュは最後の一杯となった。
食事の〆は、熱いコーヒー。
ドルチェが届く。
バスクチーズケーキ、バニラアイスクリーム添え。
抹茶のパウダーが香りを添える。
話しが弾み、コーヒーのお代わりをもらう。
気が付くと、食事を始めてから既に三時間が過ぎていた。
VIPラウンジのもう一組の客は、私達より後に来て、既に帰っている。
支配人に見送られ、満腹満足で店をあとにする。
外から見ると、先程まで居た部屋が明るく輝く。
『COCONOMA』は、和建築の”九間(ここのま)”の概念を店名にしたもの。
日本人にとって、九間=縦三間・横三間の広さの部屋が一番寛げるのだそうだ。
その名のとおり、とても寛げるお店だった。
六本木通りを六本木交差点に向かって歩く。
「EXシアター六本木」は2023年11月30日に10周年を迎えたのだそうだ。
「六本木ヒルズ」まで戻ってきた。
そろそろ帰途に就くことにしよう。
彼女と過ごす、六本木の楽しい夜でした。