2月のこと、彼女と表参道の「ザ・ストリングス」にある、『カフェ&ダイニング ゼルコヴァ』で過ごす素敵な夜の続き。
今夜はシャンパーニュ・ディナー。
飲んでいるシャンパーニュは、ロジャー・バルニエ、ブリュット、キュヴェ・セレクション。
スープが届く。
とても濃い色のトマトスープだと思ったら、今日のスープはビーツだった。
ビーツのスープにもシャンパーニュ。
一本を飲み干してしまった。
二本目のボトルを抜栓する。
ロジャー・バルニエ、ブリュット、キュヴェ・ブランシェ、ミレジム、2013年。
素晴らしく切れの良いブリュット。
10年余りの熟成を経たミレジムは最高に美味い。
ぶどうはシャルドネ100%のブラン・ド・ブラン。
熟成はステンレスタンクで3ヶ月、樽で3ヶ月、瓶内熟成期間は52ヶ月と極めて長い。
ドサージュは、5.5g/ℓと少ない。
今夜はプリフィックスのコースで、メイン料理も幾つかのメニューから選ぶことができる。
二人とも同じものを選んだ。
国産鶏胸肉の黒味噌ソース焼き。
ソースは三種。
真ん中は、黒味噌のソース。
手前は、柑橘のソース。
そして奥は、青唐辛子とライムのソース。
胸肉がとても柔らかく、ソースを変えながら食べるのが楽しい。
肉料理に合わせ、赤ワインをグラスで。
鶏肉なので、軽い赤を選ぶ。
スペインのボデガス・フェリックス・ソリスが造る、ソル・デ・エスパーニャ、ティント。
ぶどうはテンプラニーリョとガルナッチャ。
支配人の宮澤さんがワインのボトルを手にテーブルに来られた。
「よろしければ、このワインを飲まれませんか」と言って、抜栓してくれる。
ボジョレー、ジュリエナスのドメーヌ・デュ・クロ・デュ・フィエフが造る、ジュリエナス、キュヴェ・プレステージ、2018年。
ジュリエナスはクリュ・デュ・ボジョレーの中でも最上のクリュの一つと評価され、そのジュリエナスを代表する造り手が、このドメーヌを率いるミシェル・テート。
素晴らしい熟成感、パワフルかつ洗練されたボディを持ち、まだまだ熟成のポテンシャルを感じさせる。
再び宮澤さんが来られ、「ワインのお供にどうぞ」と皿を届けてくれた。
パテ・ド・カンパーニュとモッツァレラチーズ。
重厚で華やかなガメイとパテカンやモッツァレラがよく合う。
宮澤支配人に感謝。
デセールは、彼女と私の選択が分かれた。
彼女は、ニューヨーク・チーズケーキ。
私は、ティラミス、ラズベリーソース。
何だか何時もとは逆の選択となった。
〆は熱いコーヒー。
コーヒーで〆たと思ったら、またまた宮澤支配人が現れ、「ディジェスティフをどうぞ」とデザートワインを持って来られた。
オーストラリア、ニューサウスウェールズ州のデ・ボルトリが造る、ディーン、ボトリティス・セミヨン、2018年。
セミヨンの貴腐ぶどうで造られた、濃厚な甘みを持つ貴腐ワイン。
樽熟成は12ヶ月間、アルコール度数は9.5%。
エチケットには数多くの受賞メダルのシールが貼られている。
コーヒーとデザートワインの並行飲み。
そして更にシャンパーニュ。
まだ二本目が少し残っていた
「ザ・ストリングス」は奥行きがとても深い。
化粧室はこの長い廊下の突き当りの左側。
突き当りの右側には、結婚式の披露宴会場。
宮澤支配人に、今夜の二種のワインと小皿料理のプレゼントへのお礼を述べ、見送られて店をあとにする。
今夜は結構酔ってしまった。
彼女と過ごす、表参道での素敵な夜でした。