新橋演舞場で”スーパー歌舞伎 ヤマトタケル”を鑑賞した後は、場所を丸の内に移し、早めのディナーを楽しむことにする。
向かった先は「新丸ビル」の「丸の内ハウス」にある『欧風小皿料理 沢村』。
2023年4月の”丸の内ハウス リニューアル”で誕生したお店だ。
『沢村』は都内に他にも店舗があり、広尾の『ブレッド&タパス 沢村』や『ベーカリー&カフェ 沢村』は何度か利用したことがある。
この丸の内の店は使い勝手が良いので、結構な頻度で利用している。
何時もはバーカウンターを利用しているが、今日はディナーなのでテーブル席。
窓際のテーブルを用意してくれた。
まずはスパークリングワインで乾杯。
イタリア、ヴェネト州のビアンカ・ヴィーニャが造る、プロセッコ、エクストラ・ドライ。
ビアンカ・ヴィーニャは2004年に彗星のごとく現れた注目の造り手。
2015年のミラノ万博では、イタリアを代表するブランド100に、プロセッコの348の生産者の中から唯一選出された実力派。
豊かな果実味を持ちながら切れのある辛口のボディが素晴らしい。
ぶどうはグレーラ90%、ガルガネガ10%。
アンティパストミストが届く。
添えられている野菜はケール。
モルタデッラ。
蒸し鶏とキャロットラペ、マグロとサーモンのブルスケッタ。
軽井沢や広尾にある『沢村』はベーカリー・レストラン。
従ってここでもパンはとても美味い。
パン籠の中には、バゲット、パン・ド・カンパーニュ、クルミパン。
卓上の薬味セットは、E.V.オリーブオイル、黒胡椒、塩。
オリーブオイルに胡椒を振りかけ、パンに付けて食べる。
パンが美味しいと俄然食事が楽しくなり、歌舞伎の感想など、彼女との会話も弾む。
スパークリングワインを二杯飲んだ後は、赤のボトルを抜栓。
コルクの状態はとても良い。
イタリア、プーリア州のファタローネが造る、ジョイア・デル・コッレ、プリミティーヴォ、リゼルヴァ、2020年。
カシスやプラムの芳醇な香り。
濃厚な果実味とタンニン、プルーンや煮詰めたバルサミコのニュアンス。
果実味が強いのでアルコールアタックは感じないが、度数は16%もある。
1990年に植樹したプリミティーヴォを100%用い、栽培はビオロジック。
熟成は、ステンレスタンクで12ヶ月、スロベニア産オーク樽で12ヶ月、ボトリング後更に6ヶ月の熟成を経てリリースされている。
彼女のプリモピアットは、ヤリイカと春野菜のペペロンチーノ。
私は、モッツァレラとほうれん草のボロネーゼ。
このパスタ、見た目以上にヴォリュームがあって美味い。
でも、パスタもワインもどちらも美味しいので問題無い。
パンのお代わりをもらう。
パン・ド・カンパーニュとクルミパン。
このパンと赤ワインだけで充分に満足できそうだ。
今夜も食べ過ぎの予感。
彼女と過ごす、丸の内の楽しい夜は続きます。