1月のこと、ちぃさんと二重橋前で待ち合わせ。
行幸通りの地下には広い地下道。
両側の壁はギャラリーになっている。
コロナ禍の最中はここが集団接種会場となっていた。
向かったのは、地下道直結の「新丸ビル」。
今夜のディナーのお店は、ブーランジュリー&カフェの『ポワン・エ・リーニュ』。
”点と線”と言う名のお気に入りのお店。
店の前には、バール・エ・パンの看板。
ここは人気店。
今夜も満席の予約なのだそうだ。
四人用の広いテーブルを用意してくれていた。
私たちが入店した時には先客は一組だけだったが、次々と客が訪れ、あっという間に満席となる。
ここはワインが充実している。
ここに来るのは、美味しいパンでワインを飲むため。
まずはスパークリングワイン。
CFGV(コンパニー・フランセーズ・デ・グラン・ヴァン)が造る、ルネ・ラ・フランス、ブリュット。
CFGVはタンク内二次発酵のシャルマ方式を開発した、ユージン・シャルマ氏が設立したスパークリングワイン・メーカー。
ちぃさんと、今夜もいっぱい飲みましょうの乾杯。
グレープフルーツ、ライム、青リンゴなどのフレッシュな香り。
綺麗な果実味に酸とミネラルがバランスした、爽快なスパークリング。
前菜盛り合わせが届く。
一人一皿なので結構ヴォリュームがあり、良いワインのお供になる。
プロシュート、ソフトサラミ。
パテ・ド・カンパーニュ、スパイシーチキンバルサミコ。
イチゴとブッラータチーズ、スモークサーモン、ゴルゴンゾーラのポテサラ。
パンが届く。
十勝は北海道十勝産小麦100%のオリジナルバゲット。
レジェルテはマスカルポーネクリームを配合したふわふわ生食パン。
バゲットオルヴァンは全粒粉20%のサワードゥバゲット。
スパークリングワインは二杯目。
前菜とパンでワインが進む。
スパークリングの次は、白ワイン。
イタリア、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のネコティウムが造る、ピノ・グリージョ、2022年。
熟した白桃や洋梨の甘い香り。
甘い果実味を持ちながら、活き活きとした酸とミネラルのお陰でバランスの良い辛口に仕上がっている。
やはりフリウリの白ワインは美味い。
昔、フリウリの州都、トリエステを訪問した時のことを思い出し、ちぃさんにお話しする。
到着したのは日曜日の夕方、お店は何処も開いていない。
ホテルの支配人の紹介で、港に一軒だけポツンと明かりが点った小さなトラットリアを訪問した。
店のオーナーが、大したものは作れないがと出してくれたのが、大きな皿いっぱいの茹で立てのスカンピと、キリリと冷えたピノ・グリージョのボトル。
その時の感動を思い出したのだ。
二籠目のパンは、茶色系。
グランノワはテーブルパンとしても楽しめる大型クルミパン。
コンプレ40%は石臼挽き全粒粉40%で、サワー種で発酵させたカンパーニュ。
ソルはオーガニック全粒粉100%のバゲット。
このパンもどれも美味い。
ちぃさんと過ごす、丸の内の楽しい夜は続きます。