1月のこと、彼女と丸の内の『バルバッコア・クラシコ』で過ごす楽しい夜の続き。
卓上のメダルを赤から緑に裏返し、肉を食べ始めることにする。
最初の肉が届く。
正確な話をすれば、この前にチキンとソーセージはパスしている。
最初の肉は、フラウジィニア(カイノミ)。
好きな部位なので二切れをもらう。
次々と肉が届く。
手前はピッカーニャ(イチボ)のペッパーステーキ、奥は最初のフラウジィニア(カイノミ)。
左奥はハツ、そして目先を変えてフライドライスを少々。
バルディビエソ、エクストラ・ブリュットを二杯飲んだ後は、赤ワイン。
カリフォルニアのデリカート・ファミリー・ヴィンヤーズが造る、ナーリー・ヘッド、ピノ・ノワール、2021年。
デリカート・ファミリー・ヴィンヤーズはシチリア出身のインデリカート家が1924年にカリフォルニアに設立したワイナリーで、アメリカ最優秀生産者賞に4度、アメリカン・ワイナリー・オブ・ザ・イヤーに3度選ばれた優良生産者。
濃厚な果実の旨み、スミレや黒い土のニュアンスを持つフルボディ。
熟成はアメリカン&フレンチオークのスティーブを用いて12ヶ月。
”ナーリー・ヘッド”とは”ごつごつした頭”の意味で、ワイヤーを使わずに昔ながらの株仕立てで栽培されるぶどうの樹形を表している。
エチケットのぶどうの樹がまさにそれだ。
続く肉は、ピッカーニャ(イチボ)のガーリックステーキ。
これも柔らかくて美味い。
一番好きなピッカーニャ(イチボ)の串焼きが届く。
ピッカーニャ(イチボ)の焼き加減が素晴らしい。
こんなレアの肉を出してくれるのが、『バルバッコア』の好きなところ。
これは和牛。
赤身に見えるが、他の肉に較べるとサシが入っていて脂が強い。
揚げバナナ。
シナモンが効いていて美味い。
ナーリー・ヘッドのピノを二杯飲んだ後は、カベソーを選ぶ。
オーストラリア、南オーストラリア州のステップ・ロードが造る、ステップ・ロード、カベルネ・ソーヴィニヨン、フルールー・ペニンシュラ、2017年。
ブラックベリーやカシスの香り。
強い果実味とタンニン、コーヒーやビターチョコレート、シガレット、黒胡椒のニュアンス。
熟成はアメリカン・オークの樽で12~14ヶ月。
和牛アルカトラ(ランプ)も美味い。
再びガーリックステーキ。
部位はピッカーニャ(イチボ)。
またまたピッカーニャ(イチボ)の串焼き。
奥はビッフェ・デ・チョリゾー(サーロイン)、右が何だったか失念。
他にも肉や焼きチーズを食べたが、写真が無い。
赤ワインをたっぷり飲んだ後は、カイピリーニャ。
普通のレシピだと甘すぎるので、砂糖を1/4に減らして作ってもらった。
食事の〆は焼きパイナップル。
パイナップルに加え、揚げバナナも持ってきてもらった。
肉をたっぷり食べた後は、スパークリングワインでいっぱいになったお腹を落ち着かせる。
飲んでいるスパークリングワインは、チリのNo.1スパークリングメーカー、バルディビエソが造る、バルディビエソ、エクストラ・ブリュット、ミレジム、2019年。
店内は満席。
スタッフの数は以前に較べれば少なく、皆さんてんてこ舞い。
ここでも人手不足の影響は深刻なようだ。
食後はデザートの時間。
お腹はいっぱいでもスイーツは別腹。
私は5種類だが、彼女はもっと意欲的に盛り付けている。
バニラアイスとシャーベット。
バニラアイスにはチョコレートソース。
彼女も食べたいというので、急いで取りに行く。
デザートにもスパークリングワイン。
小林支配人に見送られ、満腹満足で『バルバッコア・クラシコ』をあとにする。
お腹がはちきれそうにいっぱいなので直ぐには帰途に就かず、ワンフロアー上の「丸の内ハウス」のテラスを散策。
八重洲側の再開発が進み、東京駅丸の内駅舎と背景の高層ビル群とのコントラストが面白く美しい。
彼女と過ごす丸の内の夜は素敵に更けていきました。