クリスマスの夜、彼女と日本橋のリストランテ、『代官山ASO チェレステ日本橋』で過ごす素敵な夜の続き。
フランチャコルタのあとは、大好きな造り手の白ワイン。
トレンティーノ・アルト・アディジェ州のコルテンツィオが造る、ラフォア、シャルドネ、2020年。
ラフォアはコルテンツィオのフラッグシップワイン。
コルテンツィオは1960年設立の生産者組合で、現在は310の組合員と300haの畑を傘下に持つ。
淡い干し草色。
パイナップルやアプリコットの香りに、心地よい樽香が混じる。
口に含むと厚みと複雑なストラクチャーを持つ果実味。
綺麗な酸とミネラルを持ち、後味には炒ったナッツのニュアンス。
単一畑のシャルドネを用い、樹齢は約45年。
新旧のバリックを用いて熟成されている。
アンティパストが届く。
松葉ガニと赤イカのサラダ仕立て、ほうれん草とブロッコリーのスフォルマート、キャビアを添えて。
薄茶は蟹みそのソース、クリーム色は蟹の出し汁で作ったクリームソース、緑はE.V.オリーブオイル。
たっぷりの松葉ガニが嬉しい。
赤イカは食感に変化を付け、キャビアの塩味が松葉ガニの甘味、旨みを引き立てる。
松葉ガニ、赤イカを提供しているのは、かねまさ・浜下商店。
パンとホイップバターが届く。
大きなボウルからホイップバターをスプーンで掬って皿に置くのは若いホールスタッフの仕事なのだが、今夜は私たちのテーブルのサーヴは大友支配人が自ら全て務めてくれる。
話しは変わるが、ここのカトラリーはCelesteの名前入り。
ホールマークも付いていて、シルバープレーティングであることがわかる。
フランチャコルタ、アルト・アディジェのシャルドネを飲んだ後は、選んでおいた赤ワインのボトルを抜栓。
泡と白はイタリアのワインを選んだ。赤はバローロにしようかとも思ったが、彼女が好きなブルゴーニュのピノ・ノワールを選択。
ドメーヌ・ルイ・ジャド、サヴィニー・レ・ボーヌ、プルミエ・クリュ、ラ・ドミノード、2016年。
ラ・ドミノードの畑はサヴィニー・レ・ボーヌの南側、ボーヌとの境に近い場所。
ルイ・ジャドはネゴシアンであると共に、ブルゴーニュで最大級の自社畑を保有するドメーヌでもある。
その保有する畑のほとんどがグラン・クリュとプルミエ・クリュ。
ルイ・ジャドのドメーヌ物は美味しいので大好きだ。
コルクの状態も香りもとても良い。
黒果実の濃厚な果実味、強くしなやかなタンニン、長い余韻。
このワインを飲むのは四本目だが、とても良く出来たピノ・ノワールだと思う。
まだまだフレッシュで、更なる熟成のポテンシャルを感じさせる。
ぶどう栽培はビオディナミ。
プリモピアットが届く。
氷温熟成舞茸「鳥取の宝」のクリームソース、自家製タリオリーニに絡めて、黒トリュフの香り。
クリームソースには舞茸と黒トリュフ入り。
更にタリオリーニにもたっぷりの黒トリュフが振りかけられている。
大友支配人によると、菊池シェフが高原さんに味わってもらいたいと黒トリュフをたっぷり削りかけてくれたのだそうだ。
黒トリュフの香りが素晴らしく、歯ごたえのあるタリオリーニにクリームソースが良く絡んで美味い。
「鳥取の宝」を生産するのは、センコースクールファーム鳥取。
焼きたてのフォカッチャが届く。
プレーンと黒オリーブ入りの二種類があるが、黒オリーブ入りを二個もらう。
このフォカッチャが美味いのだ。
彼女と日本橋のリストランテで過ごす、素敵なクリスマスの夜は続きます。