今夜は素敵にシャンパーニュ・ディナー、ユニオンスクエア東京、六本木 | ワインは素敵な恋の道しるべ

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白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

10月のこと、ちぃさんと六本木で待ち合わせ。


向かったのは、「東京ミッドタウン六本木」。

ここに来ると、何時も安田侃さんの”意心帰”を撮影してしまう。

 

面白いアート作品が置かれている。

真ん中の箱の中では下から風で紙片が吹き上げられ、周囲には多くの紙片。

 

これは、TOKYO MIDTAWN AWARD 2023のアートコンペ準グランプリ作品。

神谷絢栄さん作、”風の噂 2023ver.”。

作品紹介には驚くべき内容が書かれている。

”自身の性被害経験を元に「性暴力被害者に対する社会の空気感」を視覚化するエアー抽選器を制作した。

抽選器には、実際に被害者に投げかけられた言葉が「くじ」として入っている。

「現在日本では、24人に1人が性暴力に遭っているがその内の約6割が被害を公にしていない。この様な状況には、社会の風当たりの強さが少なからず関係している。本作はそんな二次被害の深刻さを人々と共有し、被害者を取り巻く社会を変えていく試み」なのだそうだ。

 

真ん中の箱の周りに置かれているのは、開かれたくじだった。

 

丸い穴から箱の中に手を入れ、風で舞い上がるくじをキャッチ。

動きが速いので、これがなかなか難しい。

 

ちぃさんのくじは、”あなたは優しい”。

私のくじは、”あなたは偉い”。

 

今夜のディナーのお店は、ガレリアの中。

 

ガレリアの地下のお店を覗きながら、ガーデンテラスに向かう。

 

今夜のお店は、ガーデンテラスの地下一階、この通路の奥。

 

アメリカン・レストラン、『ユニオンスクエア東京』での、シャンパーニュ・ディナーを予約している。

 

案内されたのは、ソファー席のコーナーテーブル。

広いテーブルでゆっくり食事を楽しむことができる。

 

開店後すぐに入店したので、広い店内にまだ客の姿は少ない。

 

ここは地下一階だが、窓はミッドタウン・ガーデンに面している。

外苑東通り側に較べ、ミッドタウンガーデン側は低くなっているので、正面玄関から見ると地下一階だが、ガーデン側から見ると地上階に見えるのだ。

 

今夜は軽い前菜でシャンパーニュを飲む企画。

お腹をいっぱいにするのは、次のお店での予定。

 

早速、シャンパーニュを抜栓。

ペリエ・ジュエ、グラン・ブリュット。

メゾン・ペリエ・ジュエは1811年、エペルネに創設された名門。

 

コルクの状態は良く、ミュズレも美しい。

 

ちぃさんと、「今夜もいっぱい飲みましょう」の乾杯。

 

グラスには、アール・ヌーヴォーの巨匠、エミール・ガレのアネモネ。

柑橘系のフレッシュな香り、口に含むと黒果実のコクのある果実味を活き活きとした酸とミネラルが包み込み、後味には蜂蜜やブリオッシュのニュアンス。

実に洗練された綺麗なボディだ。

セパージュは、ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ40%、シャルドネ20%。

 

前菜三品が届く。

 

このバゲット、皮はパリっと中はしっとりで美味い。

ちぃさんと過ごす、六本木の素敵な夜は続きます。