9月のこと、友人たちと「コレド室町テラス」の『富錦樹台菜香檳(フージンツリー)』でお洒落な台湾料理とシャンパーニュを楽しんだ後は、皆さんとお別れし、もう少し日本橋を散策することにする。
まず向かったのは、新浮世小路。
ここは福徳神社の表参道のような道。
ビルの谷間の小路を抜けると、福徳神社の鳥居に至る。
日本橋に来れば、福徳神社にご挨拶。
福徳神社まで来たので、あるお店に寄ることにする。
境内の小径を抜けると、そのお店は目の前。
到着したのは、『はせがわ酒店』。
基本は酒販店だが、右側にイートインコーナーがある。
今日は珍しく、先客は居ない。
ここに来るときは何時も休日だが、今日は平日であることに気が付く。
今日のおススメのグラスは、この三本。
まず選んだのは、佐賀県嬉野市の五町田酒造が醸す、東一 山田錦 純米原酒 ひやおろし。
ひと夏を越したひやおろしはジューシーな旨みが凝縮され、美味い。
使用米の山田錦は自社栽培。
精米歩合は五町田酒造拘りの64%。
二杯目の酒は、栃木県小山市の小林酒造が醸す、鳳凰美田 純米大吟醸 亀粋 髭判。
生産量の少ない限定酒だ。
使用米の亀粋は亀の尾の変異株で、非常に希少な酒造好適米。
亀粋の稲穂は穂先に野毛が生えている。
それが髭に見えるということで、ラベルに髭文字を使用。
そこでこの酒を、髭判と命名。
使用米は山形県高畠町産亀粋、精米歩合は50%。
フルーティーで芳醇な香り。
濃厚な米の旨みを酸が包み、品の良い酒に仕上がっている。
お店の方と、飲んでいる酒やカウンターに並ぶ酒について話が弾み、サクッと飲んで帰るつもりが長居をしてしまった。
ここでは美味いうどんを食べることもできる。
次回は、うどんで日本酒を楽しむことにしよう。
再び福徳神社の境内に入り、帰途に就く。
都心部には貴重な緑だ。
斑入りのヤブランの花が咲いている。
夕方となり、「コレド室町」の仲通りに明かりが灯る。
またどこかのお店に吸い寄せられるといけないので、足早に帰途に就く。
日本橋での楽しい午後でした。