誕生日のお祝いは素敵にフレンチで、サンス・エ・サヴール、丸の内 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

9月のこと、ちぃさんと丸の内で待ち合わせ。

 

丸の内の広い地下空間を移動し、目的のお店に向かう。

 

丸の内はラグビー色に染まっていて、前回大会の興奮を思い出す。

(この日はチリに大勝した後で、イングランドに大敗する前でした。)

 

今日の会食の場所は「丸ビル」の中。

 

「マルチカ」の前には、今日も長い行列。

『BUTTER 美瑛放牧酪農場』のカフェのバターたっぷりのホットケーキが人気なのだ。

この列をクリアしても、今度は店内の列に並ばなければならない。

 

地下からレストラン階直通エレベーターで35階の『サンス・エ・サヴール』に向かう。

 

ここはフランス、モンペリエのミシュラン星付きレストラン、『ル・ジャルダン・デ・サンス』の東京店。

オーナーシェフの双子のジャック&ローラン・プルセル兄弟(写真)は、1988年に23歳の若さで『ル・ジャルダン・デ・サンス』を開店し、僅か10年後に最年少(当時)でミシュラン三ツ星を獲得した天才料理人。

 

店の入り口は赤いミラー張りで、不思議な雰囲気。

 

『サンス・エ・サヴール』の料理は伝統的なフレンチではなく、イノヴェーティヴな地中海料理。

プルセル兄弟の絶対的な信任を得てここの厨房を取り仕切るのは、鴨田シェフ。

彼の料理が好きで、ここにはもう30回以上は訪問している。

 

店内は既にほぼ満席だったので撮影は控え、お店のH.P.の写真を掲載。

 

ちぃさんはここが初めてなので、バーカウンターの奥に案内し、窓からの眺めをご紹介。

 

皇居が一望できるこの眺めは素晴らしい。

 

私たちのテーブルは、ダイニングルームの一番奥の窓際。

良いテーブルを用意してくれた金坂支配人に感謝。

 

飾り皿が変わった。

カトラリーのセッティングも左右に分けて数本が並べられる伝統的なスタイルから、カトラリーレストを使い、料理のたびに新しいカトラリーが出される方式に変更となっている。

 

今日のメニューカルテをチェック。

 

移転のため一時休業しミシュランの星を失っていたモンペリエの『ル・ジャルダン・デ・サンス』は2021年に新しい店で営業を再開していたが、2022年にはもう一つ星を獲得したそうだ。

三つ星への復帰にもそんなに時間はかからないだろう。

 

今日は私の誕生日のお祝い。

シャンパーニュもちょっと良いものを選ぶ。

 

イヴ・ジャック、レ・ザンセーニュ、ブラン・ド・ブラン、ミレジム、2016年。

 

ファースト・ヴィンテージは1962年。

ぶどう栽培はサステナブル農法。

日本初上陸のシャンパーニュだ。

 

ちぃさんと乾杯。

シトラスの爽やかな香り。

果実の熟成感、綺麗な酸、後味にはブリオッシュや炒ったナッツのニュアンス。

上質のブラン・ド・ブランだ。

 

メニューには記載されていない、食事前の三種のアミューズ・ブッシュが届く。

ちぃさんと過ごす、丸の内のフレンチ、『サンス・エ・サヴール』での素敵な午後は続きます。