7月のこと、彼女と日本橋のリストランテで待ち合わせ。
夏の陽は長く、ディナーの開始時間になっても日本橋はまだこんなに明るい。
今夜のお店は、「三越日本橋本店新館」の最上階。
受付開始時間より少し早く到着したが、もう客が入店し始めている。
今夜のお店はイタリアンの『代官山ASO チェレステ日本橋』。
7月は高知県の食材を使った料理のフェアーが開催されている。
でも今夜ここで開催されるのは、”CENA DI GALA ESTIVA 夏の晩餐会”。
代官山の『リストランテASO』の高階総料理長と、『代官山ASO チェレステ日本橋』の菊池料理長による、一夜限りのコラボディナー会なのだ。
(現在の『リストランテASO』の料理長は沖太一さんで、高階さんは「ひらまつグループ」の統括料理長に昇進されています。)
大友支配人に迎えられ、店内に歩を進める。
入口には今夜のワインが用意されている。
人気のシェフお二人の特別ディナー会ということで、今夜は満席の予約。
私達の席は何時ものとおり、半個室。
今夜ここで高階総料理長に会えるのは嬉しい。
何故なら、『リストランテASO』は開業26年目を迎え、5月29日から改装工事のため休業中で、営業再開は9月16日の予定。
(現在は営業再開しています。)
カトラリーと同じく、セルヴィエットにも”Celeste”の名前。
彼女が到着すると、大友支配人が乾杯用のカクテルを届けてくれる。
イタリア定番の食前酒、アペロール・スプリッツ。
オレンジ等で造られたリキュールのアペロールをプロセッコで割ったカクテルだが、今夜はプロセッコの代わりにヴーヴ・アンバルのクレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット、ミレジム、2019年が使われている。
何とも贅沢なアペロール・スプリッツだ。
ストゥッツィキーノは高階総料理長の担当。
桃とブッラータのピンサ。
ピンサとは古代ローマで皿の代わりに使われていた平らなパンのこと。
ピザの原型と言われ、ピザよりも低カロリーでヘルシーということで、近年イタリアで人気となっている。
もちっとした生地は、小麦粉に米粉と大豆の粉を混ぜて作られている。
桃と蜂蜜の甘味とビゴール豚の生ハムの塩味が良く合って美味い。
ピンサが美味しく、アペロール・スプリッツが進む。
結局4杯も飲んでしまった。
大友支配人の挨拶で”夏の晩餐会”が始まる。
左が高階総料理長、右が菊池料理長。
高階シェフは『ひらまつ』のイタリア部門の総括も務められている。
二人のシェフによる料理の紹介のあとには、『リストランテASO』の横田シェフパティシエによるドルチェの紹介。
私たちが居る半個室は、メインダイニングとはサービスカウンターで仕切られているので、説明するシェフを後ろから見ることになる。
大きなボウルからホイップバターがスプーンで掬われ、ボテッとバター皿に置かれる。
これが美味しくてパンが進んでしまう。
温かなパンも届く。
日本橋の大好きなイタリアンで彼女と過ごす、素敵な夜は続きます。


















