六月大歌舞伎鑑賞の幕間の夕食は、権太すし、花籠、歌舞伎座、東銀座 | ワインは素敵な恋の道しるべ

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ちぃさんと歌舞伎座で、六月大歌舞伎、夜の部を鑑賞する楽しい夜の続き。

昼夜二部構成の六月は上演時間が長く、夜の部は16時開演で、終演は20時35分。

これでは終演後のディナーは無理なので、歌舞伎座内で幕間に食事をすることにした。

 

義経千本桜の、木の実、小金吾討死、すし屋の段を観終えると、休憩時間を利用し、夕食をとる。

予約しておいたお店は、『花籠』。

 

店内はとても広く、カーテンのデザインは日本画。

 

今回予約したのは、権太すし。

今日のメインの演目が義経千本桜の三段目、主人公がすし屋の息子、いがみの権太なので、この特別メニューが用意された。

 

このメニューは、出演している片岡仁左衛門(いがみの権太)、片岡孝太郎(若葉の内侍)監修。

 

箸袋も歌舞伎座の名前入り。

 

アルコール飲料の販売もある。

 

となれば、まずは生ビールで乾杯。

 

三時間の歌舞伎鑑賞で乾いた喉を潤す。

 

旨そうな料理だが、ゆっくり味わっている暇は無い。

30分の休憩時間なので、移動時間や化粧室利用を考えると、20分程度で食べ終わらなければならない。

 

義経千本桜の時代の寿司は、なれずし。

そこで、なれずしの代わりに押し寿司が入っている。

 

鮪刺身、花穂、山葵、赤芽、しそ。

 

ローストビーフ、トマト、レタス、ブロッコリー。

 

信田巻き、里芋、インゲン。

 

玉子焼、蒲鉾、一口昆布。

 

白鱧の緑茶揚げ、パプリカ。

 

白飯、錦糸玉子、海老、とびっこ。

 

サーモンと小肌の押し寿司

 

煮梶木の笹寿司。

 

中には白飯の上に煮たカジキマグロ。

 

香の物は、沢庵と野沢菜。

 

お吸い物。

 

豆大福が付いている。

時間を考えれば、これはお持ち帰り。

 

生ビールのあとは、日本酒。

ラベルには歌舞伎の隈取。

兵庫県神戸市の白鶴酒造が醸す大吟醸で、歌舞伎座と白鶴のコラボ商品。

 

歌舞伎座のお酒が白鶴なのは納得感がある。

松竹が経営する料亭が銀座の白鶴ビルの地下に入っていて、女将さんは元松竹の女優さんが務めていた。

昔はよく利用したが今はもう無く、そこには居酒屋の鍛冶屋文蔵が入居しているようだ。

 

江戸切子のグラスで乾杯。

まだ食べ終わらないうちに休憩時間終了5分前のコール。

料理の残りを急いで口に押し込み、残った日本酒はボトルのキャップを締めて持ち帰ることにする。

 

最後の幕、川連法眼を観終えると、歌舞伎座をあとにする。

今夜の演目も役者の演技も素晴らしかった。

話しは飛ぶが、この写真を見るとワタリガニを連想してしまう。

 

歌舞伎稲荷大明神にご挨拶し、帰途に就く。

ちぃさんと過ごす、楽しい歌舞伎鑑賞の夜でした。