5月のこと、銀座のイタリアンで彼女と待ち合わせ。
数寄屋橋公園には岡本太郎作の「若い時計台」。
この横を足早に通り抜け、今夜の店に向かう。
彼女から連絡があり、待ち合わせ時間の15分も前に着いてしまったのだそうだ。
みゆき通りに出ると、コリドー街方面に先を急ぐ。
泰明小学校は145周年なのだそうだ。
予約しているレストランが入居するビルの1階のお店は、今日はテラス席を作っている。
ここで飲むのも楽しそうだ。
今日のお店は、イタリアンの『アンジェロ』。
前回初訪問し、すっかり気に入ってしまった。
この深く暗い階段を三つ下り、店に向かう。
階段を下りきると、目の前にシャンデリアが現れる。
名前を告げ、彼女が待つボックスシートに案内される。
まだ夕方早い時間なので他に客は居ないが、一時間もするとほとんど満席となった。
今夜は残念なことに荒薦サブマネージャーはお休み。
代わりに菅原シェフが挨拶に来てくれた。
スパークリングワインをグラスで。
アンティパストミストは今日は二皿に分けて届いた。
こちらに三種類。
そしてもう一つの皿には二種類。
アンティパストを移動させ、それぞれの皿で五種類を完結させる。
真鯛のタルタル、キャビアのチュイル。
焼き栗のポタージュスープ。
ブラッターチーズとパプリカムースのカプレーゼ。
自家製フォカッチャと生ハム、マスカルポーネバターのブルスケッタ。
鱈のブランダード。
スパークリングワインを二杯飲んだ後は、白ワインのボトルを抜栓。
ニュージーランドのオーバーストーンがマールボロで造る、ソーヴィニヨン・ブラン、2022年。
オーバーストーンは北島のホークスベイと南島のマールボロでワイン造りを行う、歴史あるワイナリー。
柑橘の花、ハーブの華やかな香り。
フレッシュな果実味と爽やかな酸。
やはりマールボロのソーヴィニヨン・ブランは美味い。
ところでここのカトラリーレストはダックスフント。
可愛く使いやすい。
アンティパストミストを食べ終えると、次の料理が届く。
A5黒毛和牛の炙りカルパッチョ。
牛肉ではあるが、さっぱりオリーブオイル味なので、ソーヴィニヨン・ブランを合わせても美味い。
薄くスライスされた大きな肉が三枚。
柔らかな赤身肉がとろける美味しさ。
部位は、ウチモモ。
彼女と過ごす銀座のイタリアン、『アンジェロ』での楽しい夜は続きます。