4月初旬のこと、友人達と過ごす八重洲~日本橋での楽しい午後の続き。
「東京ミッドタウン八重洲」を出て向かったのは、八重洲のさくら通り。
まだ桜の花が残っているかもと期待したが、ほとんど葉桜になっている。
側溝には多くの花びら。
それでも場所によってはまだ少しは花が残っていて、花見気分を味わうことができる。
さくら通りから中央通りを右折する。
ここには何時も美しい花が植えられていて目を楽しませてくれる。
今夜のお店は、『純米酒専門 粋酔』。
”酔”の字の”酉”が徳利になっている。
今夜は時間無制限の日本酒フリーフローのコースを予約している。
ここは、すみれさんに連れてきていただいたお店で、気に入ったので再訪。
左側には二人用のテーブルが並び、カーテンでテーブル間が仕切られている。
右側は4~6人用のテーブルの半個室が並ぶ。
左側の壁には、日本酒のデコレーション。
私達のテーブルは右側の一番奥。
「東京ミッドタウン八重洲」で飲んだワインとビールで既に下地は出来ているので、日本酒でスタート。
愛知県名古屋市の萬乗醸造が醸す、醸し人九平次 うすにごり 黒田庄産山田錦 生酒。
山田錦の聖地、兵庫県黒田庄で自社栽培した米を使った、ドメーヌ日本酒。
予約限定販売の、年に一度だけ飲める生酒だ。
もう一本は、福島県田村市の玄葉本店が醸す、小沢の桜 しぼりたて 純米 無濾過生原酒。
地元産のチヨニシキと夢の香を用い、精米歩合は60%の、地元限定酒。
それをここで飲めるとは、嬉しい驚き。
四人で「今夜は日本酒をいっぱい飲むぞ」の決意の乾杯。
今夜のメンバーは、きゅーちゃん、ちぃさん、ピエールロゼさん、そして私。
先付は、季節の地野菜と炙り十六穀味噌。
季節野菜はスナップエンドウと春キャベツ。
合わせる酒は、醸し人九平次。
前菜は、釜揚げしらすのポン酢ジュレ。
合わせる酒は、小沢の桜。
3種類目と4種類目の酒が届く。
奈良県御所市の油長酒造が醸す、風の森 秋津穂 657 純米 無濾過無加水 生酒。
風の森のスタンダードな酒。
使用米は奈良県産秋津穂、精米歩合は65%、使用酵母は協会7号で、これが657の意味。
もう一つは、宮城県気仙沼市の角星が醸す、水鳥記 特別純米 うすにごり。
この酒を飲むのは初めて。
今の時期(四月初め)に最適なデザインのボトル。
兵庫県産山田錦を用い、精米歩合は55%。
出荷本数1,000本のみの限定酒だ。
向付は、マカジキのたたき。
きゃらぶきを合わせて食べると醤油は必要ない。
焼物は、あべ鶏、唐辛子麹のソース、筍土佐煮。
どの料理も酒に寄り添って美味い。
5種類目と6種類目の酒を選ぶ。
やはり四人揃うと飲むペースが早い。
静岡県沼津市の高嶋酒造が醸す、白隠正宗 冴え返る夜 速醸・生酛ブレンド。
中伊豆産山田錦を用い、精米歩合は65%。
もう一つは、福井県福井市の田嶋酒造が醸す、福千歳 純米生酒 YELLOW。
福井県産五百万石を用い、精米歩合は65%。
まずYELLOWの名前を決め、黄色に合うデザインを探したようだ。
表は、葛飾北斎の富嶽三十六景神奈川沖浪裏で、青い海が黄色になっている。
そして裏には、黄色いハンカチが描かれている。
酒肴五種盛り。
帆立の時雨煮。
いぶりがっこクリームチーズ。
砂肝の山椒和え。
辛し蓮根。
取り分けて味わう。
どれも酒が進む肴だ。
友人達と日本橋の『粋酔』で過ごす楽しい夜は続きます。