4月初旬のこと、日本橋の『純米酒専門 粋酔』で友人達と過ごす楽しい夜の続き。
今夜のメンバーは、きゅーちゃん、ちぃさん、ピエールロゼさん、そして私。
7種類目の酒は、華やかなラベル。
千葉県夷隅郡の岩瀬酒造が醸す、岩の井 純米生酒。
千葉県産五百万石を用い、精米歩合は70%。
そして8種類目の酒のラベルはインパクト絶大。
群馬県高崎市の牧野酒造が醸す、大盃 純米 愛山 Macho。
低精白米=タンパク質=Machoのイメージの純米酒なのだそうだ。
使用米は愛山、精米歩合は80%。
愛山は好きな酒造好適米だが、このラベルとはイメージが合わない。
9種類目、10種類目の酒が届く。
飲むペースがどんどん早くなる。
群馬県渋川市の聖酒造が醸す、聖 純米大吟醸 雄山錦。
富山県産雄山錦を用い、精米歩合は50%。
もう一つは、京都府京丹後市の白杉酒造が醸す、shirakiku HONEY TRAP。
黒麹、黄麹、黒麴、黄麴で四段仕込みされ、蜂蜜感のある酒造りをしている。
このため、名前はHONEY TRAP、ラベルには四段仕込みをデザイン化し、母 壱 弐 参 四と記されている。
11種類目、12種類目の酒。
茨城県石岡市の府中誉が醸す、渡舟 直汲み 純米吟醸。
茨城県産短稈を用い、精米歩合は55%。
もう一つは、滋賀県湖南市の竹内酒造が醸す、唯々 純米吟醸 生酒 朝のさんぽ道。
このラベル、ただただ可愛い。
滋賀県産山田錦を用い、精米歩合は60%。
揚物は、菜の花のさつま揚げ。
菜の花がたっぷり入っているので、割ると中はグリーン。
季節感があって美味しい料理だ。
店の奥には、大きな冷蔵庫。
誰でもすぐに酒を取り出せるように、ガラス戸に酒の名前が書かれている。
13種類目、14種類目の酒。
福岡県三井郡のみいの寿が醸す、三井の寿 山廃純米 大辛口 辛醸 美田。
三井の寿はスラムダンクとの繋がりで有名な蔵。
福岡県産山田錦を用い、精米歩合は70%。
もう一つは、愛媛県西条市の石鎚酒造が醸す、石鎚 純米吟醸 プリンセスミチコ。
東京農大が薔薇の”プリンセスミチコ”から分離した花酵母を用いている。
愛媛県産しずく媛を用い、精米歩合は55%。
15種類目、16種類目の酒。
山口県岩国市の八百新酒造が醸す、雁木ノ壱 純米 無濾過生原酒。
加水せず火入れせず濾過せず、絞った酒をそのまま瓶詰した酒。
山田錦を用い、精米歩合は60%。
もう一つは、奈良県宇陀市の久保本家酒造が醸す、生酛のどぶ。
真っ白な酒は甘そうに見えるが、日本酒度+14の大辛口。
使用米は、麹米が阿波山田錦(25%)、掛米が近江日本晴(75%)、精米歩合は麹米が65%、掛米が60%。
コース料理は、この後は〆のお茶漬けになるので、アラカルトメニューから酒のアテを追加。
あべ鶏もも肉の唐揚げ。
栃尾揚げの炙り焼き。
このお姉さんは酒を豪快に注いでくれる。
それに較べ、男性スタッフは注ぎが少ない。
17種類目、18種類目の酒。
栃木県小山市の小林酒造が醸す、鳳凰美田 剱 辛口純米。
使用米は五百万石、精米歩合は55%。
まさに劔、キレの良い鳳凰美田の定番酒。
もう一つは、京都府京都市の松本酒造が醸す、澤屋まつもと 守破離 山田錦 うすにごり。
兵庫県産特A山田錦を用い、精米歩合は非公開。
微発泡感が爽やかな贅沢な酒だ。
守破離のうすにごりが栃尾揚げに良く合って美味い。
19種類目、20種類目の酒。
富山県富山市の富美菊酒造が醸す、羽根屋 純米吟醸 生酒 煌火(きらび)。
富山県産五百万石を用い、精米歩合は60%。
華やかな香りの人気の酒だ。
もう一つは、長野県佐久市の佐久の花酒造が醸す、佐久乃花 純吟 無濾過生酒 Spec d。
長野県産ひとごこちを用い、精米歩合は59%、使用酵母は長野D酵母(Spec d)。
このフレッシュ感が堪らなく美味い。
〆は、ホタルイカのお茶漬け。
日本酒を20種類飲んだ後の〆の飲み物は、生ビール。
「今夜もいっぱい飲んで楽しかったね」、と乾杯。
友人達と飲み過ぎた、日本橋の楽しい夜でした。