2月のある休日、彼女と丸の内のフレンチ、『エスプリ・ド・タイユヴァン』で過ごす素敵な午後の続き。
ヴィアンドは、ブフ・ブルギニョン。
ここに来たら、必ず食べる料理。
この肉の存在感が食欲を掻き立てる。
栗原シェフのブフ・ブルギニョンは最高に美味い。
飲んでいるワインは、タイユヴァン・パリ、マルサネ、ロゼ、ル・サントネール、2020年。
マルサネ最高の造り手と称される、ブリュノ・クレールが造るピノ・ノワールのロゼ。
今日のデセールは、季節のソアベとオペラ。
二人ともオペラを選ぶ。
オペラはモンブランと並んで好きなスイーツ。
パリの『ダロワイヨ』の名物で、オペラ座に敬意を表して名付けられた。
この7層の見事なコンビネーションが素晴らしく美味い。
〆は熱々のコーヒー。
今日のワインも料理も素晴らしかった。
お店の責任者の保坂ソムリエに見送られ、店をあとにする。
お腹がいっぱいなので、丸の内仲通りを散策することにする。
行幸通りに来ると必ず撮影するのは、東京駅丸の内駅舎。
手前に置かれているのはスピーカーで、大音響で音楽が流されている。
何かと思ったら、”GRAND CYCLE TOKYO”の催しだった。
丸の内仲通りはホコ天。
キッチンカーが出ていたり、車道に椅子が置かれ、寛いでいる人たちもいる。
「去年の6月に丸の内ストリートギャラリーの作品が大幅に入れ替わったんだよ」と私。
「お薦めの作品を教えて」と彼女。
そこで、名和晃平さんの”Trans-Double Yana (Mirror) 2021”に案内する。
「ギンザシックスの吹き抜けの今のアート作品、”Metamorphosis Garden(変容の庭)”も名和さんの作品だよ」。
「え、ギンザシックスは草間彌生さんの作品じゃないの」。
「それは開業時で、今はそれからもう二回も変わっているよ」。
次に案内したのは、中谷ミチコさんの”小さな魚を大事そうに運ぶ女の子と金ピカの空を飛ぶ青い鳥 2022”。
「この女の子の像は彫り込まれているので、見る方向によって表情が変わるよ」と私。
彼女も左右に場所を変えて鑑賞し、「本当だ。面白い」。
右側から撮った画像。
そして左側から撮った画像。
次は一保堂茶舗で私のお買い物。
二つ購入し、一保堂に付き合ってもらったお礼に一つは彼女にプレゼント。
買ったのは、いり番茶。
これがお気に入りで、ジムに行く時は冷やしたいり番茶を何時も携行している。
丸の内仲通りを更に進み、「ペニンシュラ東京」に至る。
「あそこに見えるのはこの場所にあった「日活ホテル」のガーゴイルをそのまま移設したものなんだよ」と私。
「ここを歩いてる人の99.9%はそんなこと知らないと思うわ。貴方と一緒だと本当に楽しい」と嬉しい言葉。
これが拡大図。
ポケモンハンターが喜びそうな姿だ。
彼女が「ところでガーゴイルって何なの」と聞くので、詳しく説明。
彼女と一緒にブルゴーニュに旅した時、ディジョンのノートルダム教会でガーゴイルについて説明したはずだが、すっかり忘れているようだ。
これがそのガーゴイルの写真。
その時の記事はこちら。
丸の内仲通りを突き当りまで行き、「東京ミッドタウン日比谷」で軽く飲んで帰ろうと提案したが、彼女からは別の要望が。
そこで晴海通りを左折し、銀座四丁目に向かう。
彼女と過ごす銀座の午後は続きます。