ガラディナー/シェフ三人美食の饗宴、代官山ASO チェレステ日本橋 3 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

日本橋のリストランテ、『代官山ASO チェレステ日本橋』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。

今夜は、”シェフ三人美食の饗宴”。

『チェレステ日本橋』(イタリアン)の菊池シェフ、『サンス・エ・サヴール』(フレンチ)の鴨田シェフ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ大丸東京』(フレンチ)の鈴木シェフの三人による料理の饗宴。

 

五種類目のワインは、ボルドーの赤。

シャトー・ブリエット、ムーリス・アン・メドック、クリュ・ブルジョワ、2010年。

 

日本ではまだあまり有名ではないが、ムーリスのトップ・シャトーの一つと言われるワイン。

 

ボルドーにも大友支配人が特別に良いグラスを持って来てくれた。

濃厚な果実味、強いがシルキーなタンニン、樽のニュアンスも心地よい。

ぶどうはメルロー主体で、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドがブレンドされている。

熟成はフレンチオークの樽で12ヶ月、新樽比率は30~50%。

ボルドーとバルバレスコの並行飲みも楽しい。

 

飲んでいるバルバレスコは、ペリセッロ、ヌビオラ、2014年。

 

ここでメニューには載っていない口直しが届く。

 

豚バラの煮込み、マスカルポーネのムース。

口直しのグラニテはよく食べるが、こんな口直しは初めて。

でも美味い。

 

ヴィアンドは、『サンス・エ・サヴール』の鴨田シェフの担当。

鹿児島県産黒豚のアロスト、春野菜のフリカッセ、ディアブル風コンディメント。

 

ソースが掛けられる。

 

野菜は、菜の花、そら豆の芽、タケノコと春の装い。

 

仄かにピンクの黒豚の焼き色が食欲を誘う。

 

しっかりしたソースなので、濃い赤ワインとの相性も良い。

 

食後もバルバレスコとムーリス・アン・メドックを継ぎ足してもらい、ゆったりと味わう。

料理の提供が終わったので、菊池シェフ、鴨田シェフ、鈴木シェフが次々と挨拶に来てくれ、今夜の料理について色々お話しするのが楽しい。

鴨田シェフは、1月22日、23日にリヨンで開催された「ボキューズ・ドール2023」に石井さん(『アルジェント』)が日本代表として派遣され、コミ(助手)として林さん(『サンス・エ・サヴール』)が参加したことから、チーム・ジャパンの支援メンバーとしてリヨンに行かれていた。

そのお話しを聞くのも興味深い。

結果は、一位デンマーク、二位ノルウェー、三位ハンガリーで、日本は参加24か国中12位の成績。

 

デセールは、『代官山ASO チェレステ日本橋』の縄田キュイズィニエールの担当。

 

デポコンとショコラのドーム、チャイのジェラートとカモミールのアクセント。

 

熱々のカモミール味のミルクが注がれる。

 

ショコラが溶け、中にはチーズケーキとチャイのジェラート。

テーブル上でのパフォーマンスが楽しく、一層美味しくいただくことが出来る。

 

いっぱいになったお腹を濃いコーヒーが癒してくれる。

 

ミニャルディーズも届く。

手前はピエモンテ州の菓子、アマレッティ。

奥はクルミを蜂蜜で固めた菓子で、トッローネの卵白抜きのような感じ。

 

三人のシェフが集合し、大友支配人の挨拶で会は終了。

 

皆さんに見送られ、店をあとにする。

今夜はガラディナーだけあり、豪華で美味しく楽しい会だった。

「日本橋三越本店新館」のエントランスには、もう雛飾り。

 

お腹がいっぱいなので、大手町まで二人で散歩。

常盤橋を渡ると、「トウキョウトーチテラス」のアプローチが明るく輝いている。

彼女と過ごす、日本橋での素敵な夜でした。