吉祥寺のイタリアン、『リストランテ プリミ・バチ』でランチを楽しみ、「三鷹の森ジブリ美術館」を鑑賞した後は、吉祥寺通りを歩き、吉祥寺駅方面に戻る。
いせや総本店が綺麗になっている。
調べてみると、2008年に建て替えられたのだそうだ。
そう言えば、井の頭公園の入り口、七井橋通りに面した『いせや公園店』も2013年に建て替えられ、随分モダンな建物になっていた。
向かった先は、「ハーモニカ横丁」、通称「ハモニカ横丁」。
私は若い頃に吉祥寺に13年間住んでいたが、「ハモニカ横丁」には入ったことがなく、今回が初めて。
ごみごみした飲み屋が若い頃から苦手で、寛いで食事ができるフレンチやイタリアンが好きだった。
狭い路地に100軒近い店がひしめき合っている。
休日の夕方ということで、凄い人混み。
大きな提灯がなんともシュール。
隣の席とあまりに近いお店は嫌なので、感染リスクが少ないお店を探す。
選んだお店は、『アヒル・ビアホール』。
二階を勧められたが、少し寒いが風通しが良い一階のカウンター席を選ぶ。
ちぃさんと、さっそく生ビールで乾杯。
ここの生は、サッポロの黒。
まだそれほどお腹が空いていないので、軽めのおつまみを選ぶ。
ハモン・イベリコ・ベジョータ。
これは美味そうだ。
ベジョータは広い敷地で放牧し、ドングリをたっぷり食べて育った最高ランクのイベリコ豚。
一頭当たりの放牧面積、飼料の内のドングリの比率など、とても細かい規定がある。
ハモン・イベリコ・ベジョータは脂が粘り強いのが特徴。
「ベジョータの見分け方はこうするんだよ」と、皿の片隅を持ってぶら下げる。
こうしてもベジョータは皿から落ちないのだ。
「面白い。初めて知った」と言ってもらえ、私も嬉しくなる。
でも、生ハムがばらばらと落ちたら大変だった。
ここには国産ウイスキーも揃っているようだ。
とにかく飲み物も食べ物も種類が驚くほど多い。
料理はここで全てを作っている訳ではなく、他の店からも取り寄せるスタイルになっているので、その種類が和・洋・中と豊富なのだ。
生ビールを飲み干すと、ザ・グレンリベットの12年を飲むことに。
ちぃさんはハイボールで、私はストレートで。
飲み物を取り仕切るのは、このタイ人のお姉さん。
休みなくとても良く働き、注文すればすぐに出してくれるし、手が空けば前の通りに出て客を捕まえ、二階に送り込んでいる。
外の通路は大変な混雑となってきた。
私達は良いタイミングで入店したようだ。
中華料理店からのお取り寄せが届く。
あまりに熱々なので蓋を取ることができない。
麻婆豆腐は山椒がギシギシに効いた四川風。
とても美味いが、ご飯が欲しくなる。
餃子も美味い。
飲んで食べてわかったことだが、料理も飲み物も質が高く、決して安くない。
居酒屋よりだいぶ価格が高く、ここで腰を据えて飲めば、すぐに諭吉が一人一枚消えてしまうだろう。
三杯目は、ちぃさんはワイルドターキーをハイボールで。
私はテキーラのクエルボ・ゴールドをストレートで。
サクッと飲むと、店をあとにする。
お隣のお店もデコレ―ションが奇抜。
予想に反し、美味しく楽しい初「ハモニカ横丁」となった。
駅前に出ると、懐かしいサンロード。
私が初めて吉祥寺に住んだ頃は、サンロードの先は右も左も野原だったのが嘘のようだ。
そろそろ帰途に就くことにする。
ちぃさんと過ごす、吉祥寺での楽しい一日でした。