エスプリ・ド・タイユヴァンでランチの後は、銀座で生絞りモンブラン、ル・ショコラ・ドゥ・アッシュ | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

彼女と丸の内で過ごす平日の午後の続き。

「丸の内テラス」の大好きなフレンチ、『エスプリ・ド・タイユヴァン』でのランチの後は、丸の内仲通りを散策しながら次のお店に向かう。

 

曇り時々雨の予報だったが、幸いなことに朝の雨は上がり、今は曇りで雨粒は落ちてきていない。

 

2022年に入れ替わったストリート・アートのなかでも、目を惹く作品。

薄い布で覆われた頭部のなかで、唯一露出している唇には今にも開きそうな存在感がある。

ポーランドのイゴール・ミトライの作品、「眠れる頭像」(1983年)。

 

行幸通りに来ると、恒例の東京駅丸の内駅舎の撮影。

 

「ブリックスクエア」に来ると、何時も時計を見上げてしまう。

ゆっくりランチを楽しんだので、もうすぐ15時になろうとしている。

 

「二重橋テラス」の『アドリフト・バイ・デイヴィット・マイヤーズ』はもうハロウィンの飾りつけ。

 

丸の内仲通りから晴海通りを左折し、更にレンガ通りを右折し、六丁目に至る。

目的のお店は、『ル・ショコラ・ドゥ・アッシュ』。

 

ここはショコラティエ、辻口博啓氏のお店。

 

お店の奥には、テーブル二卓と4席のカウンターからなるイートインスペース。

目の前でスイーツが作られるところを見ることが出来るので、カウンター席がお気に入り。

 

ここに来た目的は、秋本番の生絞りモンブラン、”銀座モンプリン”。

 

ショコラティエのお店なので、パフェロワイヤルも外せない。

 

一番下には、渋皮栗のパン・ド・ジェンヌ、その上にはグラスバニラ、その外側には有機ココナッツシュガーのメレンゲがセットされる。

 

メレンゲが生クリームで覆われる。

 

熊本県産利平栗のクリームが絞られる。

 

たっぷりの栗のクリームで覆われる。

 

最後にショコラブランのパピヨンが乗せられ、完成。

 

とても繊細な栗のクリームが全体を覆い、ヴォリューム感が半端ない。

ひと口食べると、今まで食べた数多くのモンブランを凌ぐ素晴らしい味わい。

「う~ん、幸せ」と彼女。

 

銀座もんぷりんを食べている間に、パフェロワイヤルが作られる。

 

チョコレートアイスの上には、チョコレートガナッシュとブランデー味のマカロン。

これは一つを二人で分けて食べる。

 

彼女の飲み物は紅茶。

オペラという名前で、ブレンドされている茶葉の種類を教えてもらったが、メモを取らなかったので失念。

 

そして私はコーヒー。

『エスプリ・ド・タイユヴァン』でも二杯飲んできているので、今日の午後三杯目のコーヒー。

 

壁に設置されたプロジェクターでは、チョコレートの製造工程等の紹介。

 

ショコラも美味しそうだが、それはまた次回の楽しみに取っておくこととしよう。

 

『ル・ショコラ・ドゥ・アッシュ』を出ると、ぶらぶらと銀座を散策。

泰明小学校横には、”銀座の柳二世”。

銀座は埋め立て地で土壌が多くの水分を含み、街路樹が根腐れを起こして育たなかった。

そこで選ばれたのが水辺に育つ柳の木。

 

ところが銀座名物となった柳の街路樹は度重なる道路拡張により昭和43年(1968年)に姿を消してしまった。

それから16年後、撤去された銀座の柳が実は日野市に移植されていたことが判明。

その大部分が枯れてしまい、残っていたのは僅か三本。

銀座の有志が50本の枝を譲り受け、挿し木で育て上げたのが現在の銀座の柳二世。

その二世も歳をとり、この柳はお隣の紅葉の陰にひっそりと佇んでいる。

 

さらに歩を進め、日比谷仲通りまで来た。

 

「東京ミッドタウン日比谷」のステップ広場では、”TOKYO FILM 2022”が開催中。

そろそろ帰途に就くことにする。

彼女と過ごす、丸の内、銀座での楽しい午後でした。