芸術祭十月大歌舞伎鑑賞、鬼揃紅葉狩・荒川十太夫、そして遅めのランチは日比谷フードホールで | ワインは素敵な恋の道しるべ

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白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

10月中旬のこと、彼女と東銀座で待ち合わせ。

 

歌舞伎座の地下に来ると、「木挽町広場」の大提灯を撮影してしまう。

 

今日は歌舞伎座で「芸術祭十月大歌舞伎」の第一部の鑑賞。

第二部は先日、ちぃさんと一緒に鑑賞している。

 

今日の席は、中央右寄りの一階席。

 

歌舞伎座の緞帳は確か四枚あるはず。

これは「朝光富士」。

 

そして「夕顔図」。

 

これは「春秋の譜」。

もう一枚「水辺の四季」があるが、今回は見ることができなかった。

 

最初の演目は、三代目猿之助四十八撰の内、鬼揃紅葉狩(おにぞろいもみじがり)。

戸隠山の鬼女を市川猿之助が、平維茂を松本幸四郎が演じる、踊り主体の演目。

最所は竹本(義太夫)連中から始まり、続いて常磐津連中、そして長唄囃子連中と続く、大舞台。

竹本は6人、常磐津は7人、そして長唄は20人という豪勢な揃い踏み。

 

猿之助の鬼女。

出演者全ての踊りが素晴らしく、魅入ってしまう。

 

二番目の演目は、赤穂浪士外伝の内、荒川十太夫。

堀部安兵衛の介錯人を務めた荒川十太夫の武士道を貫く苦悩が描かれている。

 

この写真は第二部の演目、釣女の太郎冠者の写真。

荒川十太夫を尾上松緑が、堀部安兵衛を市川猿之助が演じる。

松緑の語りの部分では、涙があふれてしまった。

 

「十月大歌舞伎」の第一部も素晴らしい公演だった。

お昼を跨いだ公演だったので、お腹が空いてしまった。

 

彼女が歩きたいというので、地下道を東銀座から銀座を抜け、日比谷まで徒歩で移動する。

 

向かった先は、「東京ミッドタウン日比谷」の、「日比谷フードホール」。

ランチとディナーの間の中途半端な時間は通し営業の店でしか食べることができないのでここを選んだ。

ここには8軒の特徴ある店が並んでいる。

 

まず向かったのは、『ミスター・ファーマー』。

”畑の伝道師”、渡邊明氏の野菜カフェ。

ここのサラダは美味しいので、コブサラダを注文。

 

次はニューヨークスタイルのBBQグリルのお店、『ブルックリン・シティ・グリル』。

 

店の右奥が一番好きな場所。

ランチにはどうやら左側の丸テーブルを使っているようだが、店長に話して右側の広いテーブルを使わせてもらう。

壁には、針金で作られた動物たち。

 

まずはスパークリングワインで乾杯。

銘柄は聞かなかったので、不明。

 

『ミスター・ファーマー』のコブサラダが出来上がった。

レタスの上に、卵の黄身、鶏胸肉、ハム、トマト、アボカド、カッテージチーズ、ブラックオリーブが乗り、ヴォリューム満点。

 

肉料理を注文したので、赤ワインはボトルを抜栓。

ここは赤ワインもちゃんと冷蔵されているので、良い温度で飲むことが出来る。

 

オーストラリアのハーディーズ、ノッテージヒル、ピノ・ノワール、2018年。

ベストヴァリュー・ワインとして有名なピノ・ノワールだ。

 

アルコール度数は13.5%と高め。

ストロベリー、ラズベリーなどのベリー系の香り。

口に含むと、プラム、ダークチェリー、そしてバラのニュアンス。

綺麗な酸味と柔らかなタンニンも心地よい、ミディアム・ボディ。

彼女と過ごす、「東京ミッドタウン日比谷」での楽しい午後は続きます。