ルーシャズ特別ワイン会、俺のフレンチ グラン・メゾン、大手町 3 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

大手町のフレンチ、『俺のフレンチ グラン・メゾン』で開催された”ルーシャズ特別ワイン会”に、ちぃさんと共に参加した楽しい夜の続き。

 

赤ワインが注がれる。

ボトルには、面白い形の器具が取り付けられている。

 

これは、ルーシャズ、エアレーター、ポアラー2。

ボトルに装着するだけで、ワインに空気を含ませ、味のバランスを整える機能を持っている。

 

赤ワインは面白いものが出された。

ボルドー右岸、カスティヨン・コート・ド・ボルドーのドメーヌ・ユリグサが造る、シャトー・ジンコ、2017年。

 

ドメーヌ・ユリグサのオーナー兼醸造家は、百合草梨紗氏。

1.5haの自社畑を有し、2016年がファースト・ヴィンテージ。

2019年からは、フランス農務省のオーガニック認証AB(アグリカルチャー・ビオロジック)を取得している。

 

赤ワインでも乾杯。

 

濃いガーネット。

熟したプラムやブラックべリーの香り。

濃厚な果実味、しなやかなタンニンを持つ、重厚なフルボディ。

アルコール度数は14%と高い。

セパージュはメルロー100%。

 

牛フィレ肉の極みステーキ、黒トリュフのソース。

 

フィレ肉の焼き色が美しい。

でも私としてはもう少しレアな方が好きだ。

ペリグーソースの香りが食欲を誘う。

 

「俺のベーカリー」のパンドミーは美味い。

 

ここで、支配人の長谷川純一さんのご挨拶。

『アピシウス』や『ル・シズィエム・サンス』などを経てここの支配人に就任。

数々のコンクールでのタイトルや称号を保有する有名なシェフ・ソムリエだ。

 

プロジェクターには長谷川さんの経歴の紹介。

残念ながら写真ではあまり見えない。

 

金山千春さんのピアノ演奏が始まる。

ここで金山さんの演奏を聴くのは二度目。

最初の曲は、ドビュッシー、アラベスク。

ピアノはスタインウェイ&サンズのコンサート用グランドピアノの最高峰、D-274。

 

こちらがピアニストの金山千春さん。

(写真はご本人のH.P.からお借りしました。)

 

金山さんが見ている先は、フランベ・スイーツの調理台。

 

支配人の長谷川さんとメートル・ドテルの鈴木さんがフランベ・スイーツの準備中。

 

いよいよピアノ演奏とフランベスイーツの実演の共演が始まる。

曲は、ボヘミアン・ラプソディー。

フライパンに投入されているのは、巨峰とシャインマスカット。

 

フォークに刺したオレンジをナイフで器用に剥いていく。

長谷川さんと鈴木さんのピッタリと息があった演技が見事。

 

金山さんの演奏も一段と熱を帯びてくる。

 

ブランデーを入れたカップが火にかけられ、フランベの準備が着々と進む。

 

火のついたブランデーがオレンジにかけられ、長く垂れさがったオレンジの螺旋状の皮を伝って巨峰とシャインマスカットが待つフライパンに流れ落ちていく。

 

ボヘミアン・ラプソディーもいよいよ終盤。

 

今夜は短い時間だったが、金山さんの演奏も素晴らしかった。

 

デセールの前に、デザートワインが届く。

 

銘柄は聞かなかったが、ソーテルヌのようだ。

 

フランベ・スイーツが届く。

”黒と白、二種の葡萄の饗宴”。

 

こちらは、ちぃさんの皿。

皿が色違いとなっている。

 

プロジェクターには、メートル・ドテルの鈴木千佳さんの経歴の紹介。

 

今夜は6種類のワインが出されたが、何故かその内三種類だけがテーブルに飾られている。

 

今夜の催しはとても楽しかった。

私達も華やいだ気分で店をあとにする。

 

「東京サンケイビル」を出ると、目の前にメトロの改札口があるので便利だ。

エントランスの両側の生花が美しい。

 

ブラインドテイスティングでは全く当たらなかったが、ルーシャズの記念品としてシールカッターをいただいた。

スクリューキャップのワインばかりではなく、家でもコルク栓のワインを飲んで、このシールカッターを使わなければと思う。