西麻布の一軒家フレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
今夜は三年ぶりに開催された”ア・ターブル”の会。
ワインはいよいよ赤に。
二種の白ワインも素晴らしかったが、赤も嬉しいボトルが出された。
ボルドー、サン・ジュリアンのシャトー・グロリア、2009年。
2009VTはGood Year。
シャトー・グロリアは、ドメーヌ・アンリ・マルタンが傘下に持つ、シャトー・サン・ピエールを始めとする5つのシャトーの内の一つ。
サン・ジュリアンの有名格付けシャトーから畑を少しずつ譲り受け、村内に散らばる小さな畑を合わせて50haを保有するという珍しいシャトー。
グラン・クリュに匹敵すると評価されるシャトーだ。
カシス、プラム、ダークチェリーなどの豊かな香り。
口に含むと、黒果実、腐葉土、森の下草、シガーなどのニュアンスと複層的なストラクチャー。
タンニンは強いがシルキー。
まだまだ熟成のポテンシャルを感じさせるフルボディ。
2009VTのセパージュは不明だが、2018VTでは、カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー32%、プティ・ヴェルド5%、カベルネ・フラン3%。
熟成はフレンチオークの樽で14ヶ月、新樽比率は40%。
国産牛サーロインの土佐備長炭焼き、茸のアッシュパルマンティエ、ソースボルドレーズ。
サーロインの上にはイチジクのロースト。
この甘みが不思議と肉に良く合う。
アッシュパルマンティエの下には、牛ミンチのロースト。
ソースボルドレーズにボルドーのフルボディの赤ワイン。
間違いのない組み合わせだ。
ここでお店からサプライズのハピバプレート。
今年も私の誕生日を覚えていてくれたことに感謝。
このケーキ、とても美味い。
彼女と半分ずつ美味しくいただく。
コース料理のデセールも届く。
和梨のタルトタタン、エピス香るアイスクリーム。
羽が生えていて、今にも飛び立ちそう。
食後は濃いコーヒー。
ミニャルディーズは、ホワイトチョコのマカロン、シャンパーニュのフィナンシェ。
話が弾み、コーヒーは二杯目。
二階のレセプションに下りると、坂元支配人と内木場シェフが見送りに待っていてくれた。
2022年末での閉店が発表になってから、今まで以上にここに通っている。
このシャルル・シャプランの絵を観ることができるのも、あと僅か。
(現在は既に閉店済です。)
今となっては、このカードホルダーも懐かしい。
ここには開業以来20年間、百数十回は訪れているので、それが無くなると思うと、心の中にぽっかりと大きな穴が空いたような気がする。
お腹がいっぱいなので、西麻布から霞坂を上り、六本木まで散策。
「六本木ヒルズ」まで来た。
「ヒルズ」のノースタワーに立ち寄る。
目的は、成城石井。
この時間になると、サラダ類が値引き販売になる。
彼女のブランチと私のブレックファスト用に、サラダを何点か購入。
彼女と過ごす、西麻布・六本木での楽しい夜でした。