丸の内のフレンチ、『エリックス バイ エリック・トロション』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
ここは、フランス国家最優秀職人賞(M.O.F.)の受賞に輝くシェフ、エリック・トロション氏の東京店。
今夜はシャンパーニュ・ディナー。
飲んでいるシャンパーニュは、ピエール・ド・ブリ、ブリュット、ブラン・ド・ノワール。
ピノ・ノワール100%のシャンパーニュ。
第二のアントレは、秋刀魚、秋茄子、オリーブ。
秋刀魚の炙り焼きと、秋茄子の揚げ浸し。
ソースは、左がドライトマト、右が秋刀魚の肝とオリーブ。
ピエール・ド・ブリを飲み干すと、二本目のシャンパーニュを抜栓。
シャンパーニュ、ラリエ、ブリュット、R.018。
ラリエはアイ村に本拠地を構えるメゾン。
アイ村のメゾンは大好きだ。
RはRecolteの略で、R.018は2018年収穫のぶどう主体で造られていることを示している。
2018年は最高の出来の収穫年なのだそうだ。
セパージュは、ピノ・ノワール56%、シャルドネ44%。
2018年のぶどうが70%、残り30%は2014、2016、2017年のリザーヴワイン。
瓶内熟成期間は36ヶ月、ドサージュは8g/L。
第三のアントレは、地鶏、さつまいも。
大山鶏のガランティーヌ、キノコとクリームのソース。
黒トリュフの香りが食欲を誘う。
裏漉ししたさつまいもを成形し、シャドー・クイーンの粉末を振り掛けてさつまいもを再現している。
ポワソンも食欲を掻き立てるヴィジュアル。
今日の魚は、鱸。
ポルチーニのソースの香りが素晴らしい。
付け合わせの野菜は、ラタトゥイユ、インゲン、オカヒジキ、サトイモ。
肉料理に合わせ、赤ワインを飲むことにする。
選んだワインは、オーストリアのレンツ・モーザーが造る、ニーダーエスタライヒ、ブラウアー・ツヴァイゲルト、2019年。
「ツヴァイゲルト、ウィーンで飲んだわね。ウィーン旅行も楽しかったわね」と彼女。
ウィーン最古のレストラン、『グリーヒェンバイスル』で、壁に書かれたモーツァルトやベートーヴェンのサインを見ながら飲んだのがツヴァイゲルトだった。
その時の記事はこちら。
レンツ・モーザーは、オーストリアワインの発展に多大な貢献をしたレンツ・モーザー博士の子孫が経営するワイン協同組合。
発酵・熟成は伝統的な大樽。
チェリーやストロベリーの豊かな果実味、程よい樽のニュアンス、円やかなタンニン。
上質のツヴァイゲルトだ。
彼女と過ごす丸の内の素敵な夜は続きます。