8月初旬のこと、ちぃさんと東銀座で待ち合わせ。
東銀座駅から地下道直結の「木挽町広場」に入る。
今日は歌舞伎鑑賞。
ちぃさんが歌舞伎を観たことが無いというので、企画した。
私は若い頃から歌舞伎座には度々来ていたが、今回は久し振りの訪問。
八月納涼歌舞伎といえば、闇梅百物語。
でも午前の上演で時間的に無理なので諦め、第二部のチケットを購入しておいた。
イヤホンガイドを借り、いよいよ入場。
今回の席は三階席。
発売開始日に購入したので、比較的中央の席を確保することができた。
三階席の座席はかなりの急勾配。
「お酒を飲んだあとにここに来ると危ないわね」とちぃさん。
急勾配のお陰で、舞台がよく見え、花道の見得を切る辺りも観ることが出来る。
観た演目は、第二部の安政奇聞佃夜風と浮世風呂。
安政奇聞佃夜風の演者は、松本幸四郎と中村勘九郎。
涙あり笑いありの充実した内容で、とても楽しい。
浮世風呂は市川猿之助。
猿之助の軽妙な踊りの上手さが際立つ舞台だった。
「何だかハマっちゃった。また観に来たい」とちぃさんの評価は上々。
第二部の公演が終わると、二階ロビーの絵画を鑑賞。
ここには名画が並ぶ。
鏑木清方、「さじき」(1951)。
菊池桂月、「扇」(1951)。
伊東深水、「春宵」(1950)。
小林古径、「犬(庭の一隅)」(1932)。
山口蓬春、「緑陰」(1950)。
安田靫彦、「神武天皇日向御発進」(1942)。
岡田三郎助、「道成寺」(1908)。
川端龍子、「青獅子」(1950)。
これは大作。
歌舞伎座を出ても、まだ外は明るい。
素晴らしい舞台に満足し、歌舞伎座をあとにする。
ここに来ると、歌舞伎稲荷大明神にご挨拶。
晴海通りを築地方面に歩いていると、美味しそうなハンバーガーショップを見付けた。
二人ともお腹が空いているので、メニュー表に魅入ってしまう。
でもイタリアンのお店を予約しているので、意を決して先に進む。
「銀座松竹スクエア」に来ると、涼しげな風鈴の音が。
風鈴にぶら下げられている札には、近隣の町名。
ようやく築地本願寺まで来た。
壁に大きな真鯛の絵が描かれたビルは、「ホテル 東急ステイ」。
如何にも築地。
ここまでくれば、今夜のディナーのお店まではあと僅か。
ちぃさんと過ごす、築地での楽しい夜は続きます。