8月上旬のこと、六本木でちぃさんと待ち合わせ。
六本木に来た目的は、水木しげる生誕百周年記念で開催されている、”水木しげるの妖怪 百鬼夜行展 ~お化けたちはこうして生まれた~”。
六本木ヒルズでは幾つもの催しが行われており、66プラザにも多くの人出。
ドラえもんと記念撮影する人も多いが、私達は先を急ぐ。
会場の東京シティビューに向かう。
52階に到着すると、”百鬼夜行展”の大きなパネル。
今回の展示は、七つの部屋に分かれている。
最初の部屋は、「天空の水木しげるロード」。
窓には、妖怪の名前が書かれた提灯が並ぶ。
そして手前には、水木しげるの出身地、鳥取県境港市にあるブロンズ像と同じ妖怪たちの13体の像が展示されている。
ここでXR観光体験アプリ「ストリートミュージアム」を立ち上げ、ARカメラを起動させる。
すると、何もなかったところに草叢が現れ、何やら蠢くものが。
出てきたのは、巨大がしゃどくろ。
野原で野垂れ死にした人の恨みが集まった巨大な妖怪で、人を襲う。
突然こちらに顔を上げて睨んだのでびっくり。
化け草履。
古くなって粗末に捨てられた草履の妖怪。
履物を粗末にする人の家に現れ、夜中に「カラリン コロリン」と歌う。
履物を大事にせよとの戒めの妖怪。
ぬらりひょん。
どこからともなく現れて勝手に人の家に上がりこみ、タバコを吸ったりお茶を飲んだりする。
妖怪の総大将で、人間に悪事をするのが最大の喜び。
お歯黒べったり。
お歯黒をしたのっぺらぼうで人を驚かす。
白容裔(しろうねり)。
雑巾が妖怪になったもの。
身体は何時も湿っぽくぬるぬるして臭い。
天井嘗め。
天井を舐める妖怪。
綺麗にするのではなく、シミを付ける。
朱の盤(しゅのぼん)。
盆が妖怪になった。
泥田坊。
仕事を怠けてたんぼを取られ、死んでしまった農民の妖怪。
農作業を怠けているとたんぼの中から現れる。
キジムナー。
ガジュマルの古びた木の妖精で、海辺や川辺に現れる。
砂かけ婆。
奈良県の妖怪で、目つぶしの砂を掛ける。
見上入道(みあげにゅうどう)。
新潟県佐渡島の妖怪。
夜中に坂道を歩いていると小坊主の姿で現れ、見上げるとどんどん背が高くなり、見た人は後ろに倒れてしまう。
べとべとさん。
奈良県や静岡県の妖怪で、夜道を歩く人の後ろをつけてくる。
べとべとと足音はするが姿は見えず、「お先にどうぞ」と言うと、離れていく。
すねこすり。
岡山県の妖怪で、雨の日に慌てて走ったりすると脚にまとわりついてくる。
児啼爺(こなきじじい)。
徳島県の妖怪で、赤ん坊の泣き声を出し、相手にしがみつくと石のように重くなる。
ところで、この部屋には全部で5体の妖怪が潜んでいるそうだ。
巨大がしゃどくろ以外の4体を探す。
どうやらこのマークにARカメラを向けると出てくるようだ。
スネコスリが現れた。
これはブロンズ像もある。
次はこのマーク。
現れたのは輪入道。
牛車の車輪に顔が付いた妖怪で、見ただけで魂を抜かれ、食べられてしまう。
4体目の妖怪マークは天井に見付けた。
一反木綿が現れる。
鹿児島県に伝わる妖怪で、一反の長さがある白い布のようなものがひらひらと舞ってきて、人を襲うのだそうだ。
5体目の妖怪マークは柱の陰。
アマビエが現れる。
早くコロナの第七波を鎮めてもらいたいものだ。
ちぃさんと過ごす、”百鬼夜行展”の楽しい午後は続きます。