6月上旬の休日。
丸の内仲通りは歩行者天国。
真っ赤なリーガルベゴニア。
丸の内仲通りでは何時も花が美しく咲いている。
丸の内ストリートギャラリーの作品が入れ替わった。
名和晃平作、「Trans-Double Yana (Mirror) 2012」。
ペアダンスをする二人が一体化してしまったような作品だ。
待ち合わせ時間が近付いたので、「丸ビル」の35階に上る。
展望スペースからは、ビルの合間にお台場のレインボーブリッジが見える。
目を右側に移すと、皇居の向こう側に警視庁、そしてその先に国会議事堂。
今日のランチのレストランは、『サンス・エ・サヴール』。
1988年、南仏モンペリエに若干23歳の若さで『ル・ジャルダン・デ・サンス』を開店し、10年の早さで最年少でミシュラン三ツ星を獲得した天才シェフ、双子のジャック & ローラン・プルセル兄弟の東京店。
レセプションで支配人と話をしていると彼女が到着し、二人揃ってダイニングに進む。
休日の午後、店内は満席。
プルセル兄弟の”フランス料理界の新しい風”と称される料理は美しく、美味しい。
そしてプルセル兄弟の絶対的信頼を得てその”新しい風”を日本で発展させている鴨田料理長の料理が大好きだ。
モンペリエは地中海に面した街。
この絵は地中海に上る太陽なのだろうか。
カードホルダー(左)とメニューカルテ(右)にも同じデザインが使われている。
今日はフルコース料理をお願いしている。
メニューを見て今日のワインを選ぶことにする。
メニューカルテの左上の二人が、プルセル兄弟。
最初のボトルは、スパークリングワイン。
定番の、ヴーヴ・アンバル、クレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット、ミレジム、2017年。
暑い日だったので、キンキンに冷えたクレマンが美味しく、どんどん飲み進んでしまう。
ミネラルウォーターは彼女が好きなコンガスを選ぶ。
サンペレグリノの1ℓボトル。
三種のアミューズが届く。
トウモロコシと黒トリュフのガスパチョ。
口の中でプチっと割ると、濃厚なガスパチョが口中に溢れる。
黒トリュフの香りが素晴らしい。
豚のクロケット。
中には、豚足、豚のほほ肉、フォアグラ。
添えられているのはマスタードソース。
オレンジと桜海老のチュイル。
このチュイル、まるで海老の化石みたいだ。
アミューズでもう既に鴨田シェフの料理に魅了されてしまう。
丸の内のフレンチ、『サンス・エ・サヴール』で彼女と過ごす素敵な午後は続きます。