5月末のこと、久し振りに昔馴染みのフレンチ・イタリアンに行くことにした。
渋谷でちぃさんと待ち合わせると、道玄坂を上る。
道玄坂の緑も濃くなっている。
時計を見ると、今夜のお店の予約時間まで10分ほど余裕があったので、さっとアペロをすることに。
そこで、『ほていちゃん』に入店。
二階がテーブル席で、一階は立ち飲みカウンター。
10分しかないので立ち飲みを選択。
今夜はワインをたっぷり飲む予定なので、アペロは生ビール。
おつまみは、ポテサラ。
10分きっかりでアペロを切り上げる。
店を出ると、再び道玄坂を上る。
街に明かりが点り始めている。
道玄坂上を左折し、246を渡り、南平台の住宅街の中をくねくねと曲がって着いたお店は、昔なじみのフレンチ・イタリアン、『アンジェパティオ』。
住宅街の中に佇む一軒家レストランだ。
エントランスを入ると、大きな絵が迎えてくれる。
鏡張りの天井にも写っているので、幻想的な雰囲気を醸し出している。
エントランスの右手にはバーコーナー。
そして左手にはメインダイニング。
私達のテーブルは、ダイニングの奥の席。
このレストランに来るのは、30数回目。
ここにはもう随分久し振りの訪問だが、昔も何時もこのテーブルだった。
テーブルの奥に見えるのは、ウエディングの時に使うエントランス。
ちぃさんはここが初めてなので、施設をご案内。
テーブル横から外に出ると、緑に隠れて見えにくいが、三重の水盤を持つ噴水。
ここがウエディング用の入り口。
中に入ると、正面に見えるドアの向こう側に、チャペルがある。
結構広いチャペルなのだが、今日はドアが閉まっていて中を観ることができない。
見学を終えるとテーブルに着き、ディナーを始めることにする。
ここには愛川欽也(故人)さんとうつみ宮土理さんのご夫婦もよく来られていて、私が支配人に頼んでセラーにキープしてもらっていたワインをお譲りしたこともある。
「よろしければこれを飲まれませんか」と中身が半分入ったボトルが出される。
どうしたのか聞いてみると、昨夜の結婚披露宴の残り物なのだそうだ。
ドイツ、ラインラント=ファルツ州に1860年に設立されたジョセフ・ドラーテンが造る、フィール・グリュック、スパークリング・ゴールド。
ボトルの底に沈んでいるのは澱ではなく、金箔。
エチケットには天使の絵が描かれた、”幸運を祈る!”という名前のお目出度いスパークリングなので、ご相伴に与ることにする。
今夜もいっぱい飲みましょうの乾杯。
金箔を舞い上がらせて撮影しようとするのだが、なかなか上手く撮れない。
ちぃさんと南平台で過ごす、楽しい夜は続きます。