4月下旬のこと、彼女と丸の内のフレンチで待ち合わせ。
ブリックスクエアの中庭で花を観賞した後、待ち合わせの店に向かう。
今夜のお店は、「二重橋スクエア」の『ル・ブール・ノワゼット』。
パリで人気のティエリー・ブランキ シェフの『ル・ブール・ノワゼット』の日本店。
以前は銀座三越新館に入っていたが、「二重橋スクエア」のオープンに合わせ、移転したお店。
このお店は私はアペロなどで時々使っているが、彼女はここに来るのは初めて。
前回一緒に『ル・ブール・ノワゼット』でディナーを楽しんだのは、お店がまだ銀座三越新館にあったころのこと。
開店と同時に入店したので他に客はいない。
私達のテーブルには”reserved”の札。
他のテーブルを見回してみると、驚いたことに全てに”reserved”の札。
今夜は満席のようだ。
さっそくスパークリングワインを注いでもらう。
抜栓したワインは、フランスのヴァン・ムスー、ポール・メッサー、ブリュット、ブラン・ド・ブラン。
造り手は、C.F.G.V.(コンパニー・フランセーズ・デ・グラン・ヴァン)。
グレープフルーツや青リンゴのフレッシュな香り。
果実味は強くなく、爽やかな飲み口。
ぶどうは、ユニ・ブラン100%。
アミューズは、フォアグラのテリーヌ。
フォアグラのテリーヌはブリオッシュの上に乗り、テリーヌに添えられているのはイチジクのチャツネ。
アントレは、シャルキュトリーとカツオのタタキ。
随分面白い組み合わせだ。
さっと炙ったカツオの下には、蕗の薹とグリーンオリーブのタプナードソース。
このタプナードソースが、蕗の薹の苦みが効いてすこぶる美味。
まさに春の味覚だ。
パテ・ド・カンパーニュ、ジャンボン・クリュ、大山鶏の胸肉のハム。
スパークリングワインが進む。
バゲットが届く。
ここのバゲットは皮が柔らかいタイプ。
ベーコンとパルメザンチーズのシーザーサラダ。
フレンチでシーザーサラダ・・・、と驚くが、サラダは好物なので大歓迎。
取り分けは私の役目。
サニーレタスが元気なので、小皿に盛り付けにくい。
ベーコンの塩味が良いアクセントとなっている。
スパークリングワインを三杯飲んだ後は、白ワインを飲むことに。
チリのラスカール、シャルドネ、2018年。
パイナップル、トロピカルフルーツの香りを持つ、フレッシュな辛口。
このワイン、情報が無い。
アルゼンチン・ワイン専門商社のカサ・ピノ・ジャパンが輸入するワインなのだが、同社のH.P.にも記載が無い。
ニョッキのクリームチーズソース。
あれ、ここはフレンチのはずだがと思うが、最近はフレンチでもパスタを出す店が多くなっている。
驚いたことに、ニョッキだけでなく蓮根と蕪が入っている。
この野菜の食感が気持ちよく、パスタとは異なる料理が演出されている。
彼女と過ごす、丸の内のフレンチ、『ル・ブール・ノワゼット』での楽しい夜は続きます。