何時ものホテル、「メトロポリタン東京」でのまったりワインの楽しいステイの続き。
朝食に飲んでいるワインは、ロワールの名門、アルフォンス・メロが造る、サンセール、ラ・ムシエール、2013年。
プティアンリシールを二つ割りにし、ゴルゴンゾーラ・ドルチェを乗せ、アカシアのハチミツをたっぷりかけ、サンドイッチにして味わう。
美味い。
次は昨夜の残り物の盛り合わせ。
昨夜は料理を買い過ぎたので、残り物がいっぱいある。
ナトスの、マグロたたきサラダ、焦がしにんにくドレッシング。
グリーングルメの、香ばしグリル海老ポテトのアヒージョ風。
かれいと茄子のおろしあんかけ。
この一皿で随分お腹が出来上がってしまった。
肉料理は、ハンバーグも牛タンも残っていないが、彼女のブランチと私の朝食用に、アジアンサラダのもも肉のローストを買っておいた。
合わせて飲むワインは、ジョルジュ・デュブッフのムーラン・ナ・ヴァン、プレステージュ、2009年。
クリュ・ボジョレーの中でも力強いと言われるムーラン・ナ・ヴァン、しかも良いぶどうが収穫できたときにのみ造られるスペシャル・キュヴェのプレステージュは素晴らしい。
ドゥリーブルに粒マスタードを塗る。
その上に、グリーンリーフ、タマネギ、ピーマン、フェンネル、イタリアンパセリを乗せる。
タマネギとピーマン以外は私のベランダ菜園の産物。
さらにローストビーフを乗せて出来上がり。
アジアンサラダのローストビーフは厚みがあるので食べ応えがある。
まだ野菜が残っているので、さらにフェンネルとイタリアンパセリをトッピング。
ムーラン・ナ・ヴァンを飲み干すと、グラスに澱がいっぱい残った。
ボトルを透かして見ると、ボトルにも多くの澱が。
12年余りの熟成の時を感じさせる。
食後はルームサービスで持ってきてもらったコーヒー。
朝のコーヒーも美味い。
シャワーを浴びると着替えをし、チェックアウト。
今回飲んだ三本のワインに別れを告げ、部屋をあとにする。
今回のワインも素晴らしかった。
ホテルの植え込みにはハルジオンの花。
侵略的外来植物ワースト100に指定されている花だが、わざと生えさせているのだろうか、それともコスト削減で駆除に手が回らないのだろうか。
コロナ禍で客足が遠のいていた都心部のホテルにも、客が戻ってきている。
経済が回り始めることは嬉しいが、ホテルの予約が取り辛くなり、価格がどんどん上がっているのは残念。
この日は曇り空。
「メトロポリタンプラザ」の青いガラス窓もくすんで見える。
彼女と過ごす、何時ものホテル、「メトロポリタン東京」での楽しいまったりワインのステイでした。