丸の内のフレンチ、『エリックス バイ エリック・トロション』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
今夜はシャンパーニュ・ディナー。
飲んでいるシャンパーニュは、シャスネ・ダルス、キュヴェ・ロゼ、ブリュット。
バゲットが届く。
これが美味いのだ。
第二のアントレは、フォアグラ、ひよこ豆、ほうれん草。
生ハムで巻いたほうれん草の上には、フォアグラ。
淡い黄色ののソースは、ひよこ豆。
シャンパーニュ・ロゼを二杯飲んだ後は、次のシャンパーニュをお願いする。
ガストン・シケ、ブリュット、トラディション、プルミエ・クリュ。
ガストン・シケはヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区のディジー村に本拠地を置く、評価の高い人気のレコルタン・マニピュラン(R.M.)。
バックラベルに書かれたセパージュは、ピノ・ムニエ40%、ピノ・ノワール25%、シャルドネ35%。
黒ぶどうの濃厚な果実味を持つ、骨太なシャンパーニュ。
ガストン・シケのプルミエ・クリュは美味い。
第三のアントレは、ポーク、コートレット、バルサミコ。
手前に散らされているのは、アーモンドチップ。
コートレットは日本のカツレツの原型。
日本風に言えば、ポークカツレツ。
合わせるのは、バルサミコソース。
続いてポワソンが届く。
鰆、牛蒡。
低温の油で調理された鰆のコンフィ。
鰆は冬が旬、肉厚の鰆が美味い。
ソースは、牛蒡のピューレ。
ガストン・シケを二杯飲んだ後はシャスネ・ダルスに戻り、ポワソンにロゼを合わせる。
軽快に飲み進み、結局二本のシャンパーニュを空けてしまった。
この二つのミュズレはコレクションに加えることにしよう。
肉料理に合わせ、赤ワインを選ぶ。
ロワールのラ・ソース・デュ・ルオーが造る、ソミュール・シャンピニー、ル・シャン・フー、2015年。
ソミュール・シャンピニーに10haのカベルネ・フランの畑と、2haのシュナン・ブランの畑を保有し、ぶどう栽培はビオディナミ。
バックラベルにはEUのオーガニック認証マーク、ユーロリーフが付いている。
豊かな赤い果実の香り。
凝縮した果実味のあとには、黒い土やシガーのニュアンス。
ぶどうはカベルネ・フランで、地下9mにある石灰岩の洞窟で熟成されているそうだ。
彼女と過ごす、雪の丸の内の楽しい夜は続きます。