大手町の素敵なフレンチ、『グラン・メゾン オレノ』でちぃさんと過ごす楽しい夜の続き。
スクリーンにアザラシが現れ、私のシャンパーニュのグラスを覗き込む。
アシカなのかオットセイなのかアザラシなのかは定かではないが、前足が小さいのでアザラシなのではないかと思う。
あ、シャンパーニュを飲もうと顔をグラスに入れようとしている。
アザラシもシャンパーニュがお好きなようだ。
アザラシに狙われているシャンパーニュは、ザビエ・ルイ・ヴィトン、ブジー、グラン・クリュ、ブリュット。
ルイ・ヴィトンの5代目がブジー村で造る素晴らしいシャンパーニュ。
二本目を飲み干してしまい、肉料理に合わせ赤ワインに切り替えるかどうかひと思案。
でもちぃさんはシャンパーニュが良いというので、三本目を抜栓。
肉料理用のナイフが届く。
女性用と男性用で大きさが違うのは珍しい。
パリのテーブルウエアの老舗、ギ・ドグレーヌのカトラリーだ。
~信頼~ 牛フィレ肉とフォアグラのロッシーニ ”黒トリュフのペリグーソ-ス”
フィレ肉の上にフォアグラが乗ってくるのかと思ったら、皿に並んで出された。
フォアグラの大きさは驚き。
こんなに大きいとフィレ肉の上に乗せるのは無理。
美味しそうだが、今夜はカロリー計算はしない方が良さそうだ。
牛フィレ肉も大きなブロックで焼かれ、二つにカットして二人の皿に分けられている。
フォアグラもフィレ肉もペリグーソースに良く合って美味い。
デセールが届く。
~希望~ デセール・『俺』ファソン
”俺流儀”のデセールは、クロワッサンのアイスクリーム。
~余韻~ 食後のお飲み物
二人ともホットコーヒーを選ぶ。
再びピアノ演奏が始まる。
ジャズピアニストの浅川太平氏のご挨拶。
シャンパーニュを飲みながら、鍵盤の上を舞う浅川氏の演奏に聴き入る。
ピアノは、スタインウェイ&サンズのコンサート用グランドピアノの最高峰、D-274。
ステージの横では、デセールのフランベの実演が始まる。
ピアノ演奏との共演が面白く、目を左右に忙しく動かしていたが、スクリーンを見ると演奏と実演が同時に上映されていた。
オレンジの皮にブランデーをたらし、フランベ。
デセールの完成と曲の終わりがシンクロし、素晴らしいショーとなった。
ピアニストの浅川太平さんはこのあと私達のテーブルに挨拶に来てくれ、色々お話しをすることが出来た。
今夜も楽しく飲み過ぎてしまった。
レセプションに向かうと、入店前に『俺のベーカリー』で買ったパンが届いていて手渡してくれる。
こんなサービスが心地良い。
ちぃさんと過ごす、大手町での楽しい夜でした。
一夜明けた朝、人気のパンを食べることにする。
買ったパンは、これ。
包装を解くと、ニンニクの香りが溢れ出る。
昨夜焼き上がりの時の香りはもっと強く、「レストランには持ち込めませんので、こちらでお取り置きしておきます。帰りにお引き取り下さい」と言われた意味がわかる。
大きさは直径10数cmはある。
中にはたっぷりのクリームチーズ。
温めて食べたが、驚くほどヴォリューミーで、これだけでお腹がいっぱいになってしまった。
これは美味いので、また『グラン・メゾン オレノ』に行く時は買うことにしよう。