「東京ミッドタウン日比谷」の『三ぶん』でちぃさんと過ごす楽しい夜の続き。
日本酒は奈良県の物を二種選び、飲み較べをすることに。
ちぃさんの酒は、奈良県御所市の千代酒造が醸す、篠峯 秋晴 山田錦 純米原酒。
この酒は純米原酒をひと夏熟成させた秋上がり。
醸造年度を見ると、2019BY。
アルコール度数は17%と高め。
使用米は山田錦で、精米歩合は麹米が66%、掛米が77%。
私の酒は、奈良県宇陀市の久保本家酒造が醸す、睡龍 長期熟成酒 醇辛 純米 涼。
この酒は驚くことに2015BY、6年熟成酒だ。
使用米は麹米が五百万石、掛米が日本晴、精米歩合は65%。
アルコール度数は14%と低め。
こうして並べてみると、睡龍が淡い琥珀色であることがよくわかる。
飲み比べてみると、篠峯が力強くキレの良い酒であるのに対し、睡龍は強い熟成感と心地良い酸味を持つ大人の酒。
なかなか楽しい飲み較べとなった。
北海道産の鰤。
薬味は醤油と酢。
今年も北海道は鰤が豊漁。
プリプリの身が美味い。
ビール、紹興酒、スパークリングワイン、白ワインを飲んだ後の日本酒なので、一杯だけにしようと話していた。
でも飲み始めると止まらない。
私の二杯目の酒は、秋田県大仙市の刈穂酒造が醸す、刈穂 山廃純米 超辛口。
使用米は美山錦と秋の精で、精米歩合は60%。
日本酒度は超辛口と謳うだけあって+12。
ちぃさんの二杯目の酒は、青森県三戸郡の菊駒酒造が醸す、菊駒 純米酒。
使用米は青森県産華吹雪、精米歩合は70%、使用酵母は小川酵母(協会10号)。
どちらの酒も色合いに違いはない。
酒の特徴は・・・、この辺りになると記憶が曖昧。
梅水晶。
これは本物の鮫の軟骨。
酔いが回ると歯止めが効かなくなり、三杯目の酒を注文してしまう。
ちぃさんの酒は、静岡県静岡市の萩錦酒造が醸す、萩錦 純米酒 土地の詩。
冬に絞った酒をひと夏越して熟成させた秋上がりで、醸造年度は2020BY。
使用米はひとごこち、精米歩合は70%、使用酵母は協会9号。
私の酒は、島根県松江市の李白酒造が醸す、李白 特別純米酒。
使用米は島根県産五百万石、精米歩合は58%。
二人で両方の酒を飲み較べ、その時は感想を述べあったように思うが、三杯目は一層記憶が無い。
もう少し何かお腹に入れようということで、おでんの玉子を注文。
すると厚焼き玉子がおでん出汁とともに出されたので驚く。
これがなかなか美味い。
すっかり出来上がった二人は『三ぶん』を出ると、化粧室へ。
「東京ミッドタウン日比谷」は化粧室も豪華なところが好い。
二階から見下ろすと、日比谷ステップ広場ではTOKYO FILM 2021の映画上映が行われている。
地下に下ると、日比谷アーケードには歴代仮面ライダーの写真パネル。
仮面ライダー50周年記念のイヴェントも開催されている。
「東京ミッドタウン日比谷」に別れを告げ、帰途に就く。
ちぃさんと過ごす、楽しく酔っ払った日比谷の夜でした。