西麻布の一軒家フレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす楽しいハロウィン・ランチの続き。
赤ワインは早めに抜栓しておくことにする。
ソムリエールの田中さんが私が選んだボトルを抜栓してくれる。
選んだワインは、ドメーヌ・フェヴレ、ジュヴレ・シャンベルタン、ヴィエイユ・ヴィーニュ、2015年。
フェヴレは1825年、ニュイ・サンジョルジュに設立された7代続く家族経営のドメーヌで、ブルゴーニュに120haの畑を所有。
コルクの状態も香りもとても良い。
ラズベリーやブラックチェリーの赤系果実の香り、そして流石ヴィエイユ・ヴィーニュ、素晴らしい果実の凝縮感。
スミレ、紅茶、錆びた鉄、黒い土、そして樽のニュアンス。
酸とタンニンはしっかりとしているが果実味に綺麗に溶け込みバランスが良く、余韻も長い。
熟成はフレンチオークの樽で14ヶ月、新樽比率は20~30%。
ジュヴレ・シャンベルタンをテイスティングした後は、白ワインを飲むことに。
彼女が好きな、クロ・デ・リュンヌ、キュヴェ・リュンヌ・ダルジャン、2013年を選ぶ。
ペサック・レオニャンの銘醸、ドメーヌ・ド・シュヴァリエのベルナール家がソーテルヌで造る辛口の白。
私の記事には何度も登場しているのでテイスティングノートは省略。
このワインは2012VT年がファースト・ヴィンテージ。
2013VTは熟成が遅く、一方2014VTは熟成が早く先に飲み頃を迎えた。
そのため今まで私の記事に出てきたのは2014VTで、今回初めて2013VTが登場することとなった。
スープは、”魔女のスープ”。
長崎県五島市より~紫芋~、トリュフ風味。
坂元支配人が紫芋のスープを注ぎ込んでくれる。
濃厚な黒トリュフの香り。
パルメザンチーズのクリームと紫芋のスープの優しい甘みがとても良く合う。
赤白ワインの並行飲み。
バゲットとホイップバターが届く。
しばらく来ない間にパンが変わったようで、一層美味しくなっている。
パンのお供も以前は名前入りのバターが出されたが、ホイップバターに変わっている。
前菜は”魔女の林檎”。
フランス産フォアグラのポワレ、紅玉、ソースエーグルドゥース。
フレンチで青梗菜とは面白い。
青梗菜のバターローストにはチョリソーのパウダーがかけられている。
ふわふわとろとろのフォアグラが素晴らしい。
日本が輸入するフォアグラの大部分はハンガリー産だが、これは高価なフランス産。
甘酸っぱいソースエーグルドゥースがフォアグラに良く合って美味い。
林檎のチュイルと林檎のピューレ。
林檎は長崎県五島列島産。
ソースと共に、甘酸っぱい林檎がフォアグラに良く合う。
魚料理は、”魔女の薬草”。
島根県産平目の香草蒸し、軽やかなムースリーヌ。
香草で蒸し焼きにされた平目の真っ白の身が美しい。
周りにはアサリのジュとミルクのソース。
この平目、かなりの大物。
平目の下には、野菜のジュリエンヌ。
彼女と過ごす楽しいハロウィン・ランチは続きます。