代官山のフレンチ、『メゾン ポール・ボキューズ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
肉料理に合わせ、赤ワインが届く。
南ローヌを代表する造り手、ファミーユ・ペランのコート・デュ・ローヌ、クードレ・ド・ボーカステル、2015年。
シャトー・ヌフ・デュ・パプの銘醸、シャトー・ド・ボーカステルのセカンド的な位置付けのワイン。
シャトー・ド・ボーカステルの所有地の一番東側の30haの畑のぶどうで造られている。
色合いは濃いガーネット。
カシスやプラム、スパイスやリコリスのニュアンス、そして強いタンニン。
肉料理に良く合う強く綺麗なボディだ。
セパージュは、ムールヴェードル30%、グルナッシュ30%、シラー20%、サンソー20%。
くまもとあか牛のローストとパイ包み、香り高い赤ワインソース、色々な茸のエチュベ、ボルドー風。
10月15日から11月末まで『ひらまつ』各店で、くまもとあか牛を使ったメニューが提供されている。
あか牛を一頭買いし、全ての部位を用い、各店のシェフが腕を競う企画だ。
濃厚な旨みを持つ赤身肉と濃い赤ワインのマリアージュが素晴らしい。
この柔らかな赤身肉には旨みが凝縮されている。
あか牛のもも肉のショーソンが付いているところが、”ポール・ボキューズ風”。
パイの中には、もも肉とフォアグラ。
フォアグラが入っているのもまさに”ポール・ボキューズ”。
デセールは、洋梨のコンポート、”メゾン ポール・ボキューズ”風。
大好きな洋梨のコンポートが嬉しい。
バニラアイスクリームもたっぷり。
キャラメルとチョコレートのソースも届く。
たっぷり掛けて食べると、とても美味い。
〆は濃厚なコーヒー。
撮影前にほとんど飲んでしまった。
ミニャルディーズは、トリュフチョコ、チョコレートケーキ、カヌレ、オレンジケーキ。
お腹はいっぱいでも、食後のスイーツは別腹。
ダイニングルームの一番奥のこのテーブルは居心地が良い。
最も良いテーブルを用意してくれた先崎支配人に礼を述べ、席を立つ。
エントランスには入砂料理長も見送りに来てくれている。
先﨑支配人、原田マダム、入砂料理長と、記念撮影。
彼女は写真のアップはNGなので、カット。
申し訳ないことに、原田マダムも一緒にカットになってしまった。
階段を上り地上に出ると、中庭を囲む一階はジュン・アシダのショップ。
薄暗い中に照明で浮かび上がる首の無いマネキンは、何度見ても恐ろしい。
代官山のグランメゾン、『メゾン ポール・ボキューズ』で彼女と過ごす、素敵な夜でした。