常盤橋でちぃさんと過ごす楽しい午後の続き。
「トウキョウ・トーチ・テラス」の『TOFFEE』で一休みした後は、常盤橋タワーの公園を散策。
池には新潟県小千谷市の錦鯉が泳ぐ。
鉄板を切り抜いて作られた美術作品の展示も行われていた。
武蔵野美術大学の佐藤花さんの作品、”認められない者”。
次の目的地に移動するため、呉服橋交差点を右折し、永代通りから外堀通りに入る。
さらに中央通りに出るため、さくら通りを左折すると、この幟が目に飛び込んできた。
コロナのモニタリング検査をやっているというので、ちぃさんと相談し、私達もPCR検査を受けることにする。
テントの中は殺菌照明がされているのか、撮影すると緑に写ってしまう。
ちぃさんが、PCR検査用の大きな綿棒を舌の裏側にくわえている私を撮影してくれたが、緑人間になった。
翌日検査結果のメールが届き、二人とも”陰性(negative)”の判定。
日本橋から銀座線に乗って向かったのは、上野広小路の広小路横丁。
横丁の突き当りにあるフレンチが目的のお店。
先日『アルヴィーノ』に行く時にこの前を通り、気になっていたのだ。
お店の名前は、『おフランス亭』。
気軽にフレンチを味わえるお店なのだそうだ。
入り口の壁の絵が雰囲気を盛り上げてくれる。
店内はこざっぱりとした雰囲気。
テーブルの数が減らされ、テーブル間の距離がとられている。
私達が案内されたテーブルは一番奥、他のテーブルから離れているのが嬉しい。
まずは泡で乾杯。
ランチでシャンパーニュを三本も飲んできているが、ディナーの始まりもやっぱりスパークリングワイン。
抜栓したスパークリングワインは、シャルル・バイィ、ブリュット・シュプリーム、ブラン・ド・ブラン。
ブルゴーニュ、ニュイ・サン・ジョルジュのボワセがシャルマ方式で造るヴァン・ムスー。
ランチで飲んだアイ村のシャンパーニュ、ラリエとは較べるべくもないが、気軽に飲むにはこれで充分。
お通しが届く。
生ハムのようだが、あまり食べた記憶が無い。
スペイン風タコの唐揚げ。
あれ、ここは居酒屋でもなくスペインバルでもなく、フレンチだったはず。
でも食べたいと言ったのは私。
タコのフリットは美味しくスパークリングワインが進む。
日本に輸入されるタコの約70%はモーリタニアとモロッコ産。
ところが最近はより高値で買ってくれるフランス向けが増え、日本への輸出が減っている。
モロッコやモーリタニアから見てフランスは近隣国。
そのフランス人がタコを食べるようになり、日本のタコの価格が上がり、たこ焼き屋さんが悲鳴をあげている。
フレンチのお店でタコを食べるのは皮肉な選択と言うべきか。
ちぃさんと過ごす上野広小路の気軽なフレンチ、『おフランス亭』での楽しい夜は続きます。